Relicとインダストリー・ワンの戦略的提携
株式会社Relic(以下「Relic」)と株式会社インダストリー・ワン(以下「インダストリー・ワン」)が、このたび戦略的業務提携を発表しました。この提携の目的は、日本企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化と、産業界全体のデジタル変革の推進です。
提携の背景
日本では現在、DXの進展が急務であり、「2025年の崖」とも呼ばれる経済損失のリスクが浮上しています。政府のデータによれば、日本企業のDX達成率はわずか64%で、アメリカの90%と大きな乖離が存在します。この状況は、多くの企業がDX推進において苦境に立たされていることを示しています。
世界的に見ると、DXの動きは加速しており、特に生成AIやデータ駆動型ビジネスの進展が顕著です。このままでは日本企業がグローバル競争において劣位に立たされる危険性があります。このような背景から、両社はそれぞれの強みを活用し、企業のDX推進を促進するために提携を結びました。
提携の概要
提携によって、Relicとインダストリー・ワンは以下の三つの主要な取り組みに専念します。
1. DX推進/実装支援の強化
両社は、小売、医療、モビリティ、エネルギーなど多種多様な分野にわたり、企業のDXをサポートします。デザインとエンジニアリングの両面から企業の課題にアプローチし、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)としての役割も担います。
2. ケイパビリティの強化
新規事業開発についての専門技術や、AXなどの最新技術領域における能力向上を目指します。両社のノウハウやリソースを共有することで、より高度なソリューションを提供する体制を整えます。
3. プロダクト開発の促進
Relicが持つ新規事業向けのプロダクトについて、インダストリー・ワンと連携し機能強化や新商品の共同開発を進めていきます。これにより、新規事業開発のモデルを再現可能にし、企業成長を加速させることを狙います。
今後の展望
両社はこの提携を通じて、日本企業のDXをさらに進化させ、産業全体におけるデジタル革新を促進していく計画です。また、共に設立した「産業横断型イノベーション共創コンソーシアム」を通じて、参加企業間での情報交換や共同プロジェクトを進め、日本企業の競争力向上に寄与します。
オープンイノベーションデットの紹介
本提携のきっかけとなった「オープンイノベーションデット」は、Relicが開発した新しいファイナンスモデルです。これは、業務提携と私募ハイブリッド社債を組み合わせたもので、ベンチャー企業の持続的成長を支援することを目的としています。...
最後に
Relicとインダストリー・ワンの提携は、DX推進に新しい風を吹き込むものです。今後の成果が期待されます。