2025年のオフィスデザイントレンド予測
東京都港区に本社を置く株式会社ヴィスが、所属デザイナー52名へのアンケートを通じて、2025年のオフィスデザイントレンドをまとめました。来年のトレンドとして予測されるのは、個性や機能性を重視したオフィス環境です。ここでは、その詳細についてご紹介します。
個性とリクルーティング強化
2025年には、企業のブランディングが一層重要視され、「リクルーティング強化」と「個性」がキーワードとして浮上します。この背景には、優秀な人材の確保が急務となっている現状があります。企業は、他社との差別化を図るために、特異な働く環境を用意し、個性的なオフィスデザインを追求する必要があります。
デザイナーたちは、「オフィスのデザインが企業の個性を際立たせる手段になる」とコメントしています。今後は、会社それぞれの個性を反映させるデザインが増え、独自の雰囲気を持つオフィスが求められるでしょう。
心理的安全性と居心地
昨今のリモートワーク普及により、社員同士の関係性が薄れつつあります。これに対抗するため、「心理的安全性」を重視したオフィスデザインが必要とされています。この心理的安全性とは、社員が自由に意見を述べ、行動できる環境を指します。2025年のオフィスデザインにおいては、こうした居心地の良さが重要な要素となり、コミュニケーションの豊かさを促進する空間の提供が求められます。
デザイナーたちは、出社率が増加する中で、さらにコミュニケーションが取りやすい雰囲気作りが重要になると指摘しています。オフィス内でのリラックス感も求められ、居心地の良さを左右します。
機能性と生産性向上
最近の傾向として、オフィスに出社することによって単に業務を遂行するだけでなく、そこに特有のメリットを提供することが期待されています。オフィス回帰に伴い、「出社したからこそ得られる機能や生産性」が強調される時代が来ているのです。
デザイナーたちは、コミュニケーションや集中力が高まる環境を重視し、「出社したくなるオフィス」を求める声が増えていると述べています。特に、オフィスのレイアウトにおいて、作業内容ごとに環境を整備しやすさやメリハリをつけることが重要視されています。
2024年の振り返りと今後
2024年においては「繋」というキーワードがオフィスデザインのテーマに上がりました。コミュニケーションを促進するデザインや、集団の絆を深める設計が求められたからです。今年は、昨年に比べ「変化していない」との回答が増え、安定したオフィスデザインの重要性が再認識されています。
まとめ
2025年に向けたオフィスデザインのトレンドは、多様性や個性を大切にしながら、心理的安全性や機能性の向上を図ることに重きを置いています。これからのオフィス設計では、コロナ禍を経ての人材確保や生産性向上への取り組みが、さらなる進展を見せることでしょう。まずは社員の声をしっかりと反映させながら、魅力的なオフィス環境を構築していく必要があります。ヴィスでは、ワークデザインを通じてこの新たなトレンドを先導し、幸せな働き方を実現していく方針です。