ECサイト検索の課題
2026-04-23 11:03:33

ECサイトの検索機能、課題は未解決?運用の壁とAI活用の未来

ECサイトの検索機能、課題は未解決?運用の壁とAI活用の未来



株式会社DGビジネステクノロジー(DGBT)が発表した『大手ECサイト100社のサイト内検索調査2026』は、国内のEC市場における検索機能における深刻な課題を浮き彫りにしました。この調査によれば、ECビジネスを成功させる上で考慮すべき様々な運用の壁があることが明らかになり、その一部はAI技術によって解決策が模索されています。

調査の意義と背景



ECサイトにおけるサイト内検索は、特に購買意欲の高いユーザーにとって極めて重要な要素です。購入意欲がある顧客が商品を検索する際、その検索精度が適切でなければ、会話の途中でユーザーが離脱してしまう可能性があります。DGBTは、サポート体制の整った高機能な検索エンジン「NaviPlusサーチ」を長年提供し、350以上のECサイトの検索機能改善に寄与してきました。しかし、依然として多くのサイトで検索機能の活用が十分ではなく、まだまだ多くの改善の余地があることが分かりました。

ECサイト検索の現状



調査の結果、ECサイトの約7割が検索精度に課題を抱えていることが明らかにされました。特に興味深いのは、同義語に対する対応が不十分であるという点です。実際、サイト内検索において「スマホ」と「スマートフォン」、「靴下」と「ソックス」など、同じ意味で使用される言葉に対する適切な対応は、わずか32%にとどまっています。この事実は、サイト利用者が検索した言葉によって異なる商品が表示されることを意味し、ユーザーが目的の商品にたどり着けない可能性を高めています。

このような課題の背景には、辞書登録や類義語設定の手間が大きく、商品やトレンドの変化に追いつくのが困難であることが挙げられます。このため、多くのECサイトが「サイト内検索エンジンを導入したにも関わらず、思ったような効果が出ていない」といった現実に直面しています。

さらに深刻な「0件ヒット時のおもてなし不足」



検索した結果が「0件」である場合の対応も大きな課題です。約50%のECサイトは、「何も見つかりませんでした」と表示するだけで何も提案しないため、ユーザーが次のアクションを起こすのを促すことができていないのが現状です。このような状況は、ユーザーの離脱や機会損失を引き起こしかねません。

ユーザーが検索を行った瞬間こそ、適切な案内やおすすめ商品を提示することで、ECサイトとしての「接客機能」を果たす必要があります。関連キーワードの提示や類似商品の推奨、カテゴリ検索のUIを改善することが求められます。

AI技術の導入による運用の壁の克服



このような運用の壁を越えるための鍵としてAIや大規模言語モデル(LLM)の活用が注目されています。検索エンジンにAIを組み込むことで、単なるキーワード照合を超え、ユーザーの検索意図を分析・補正する柔軟な検索体験の提供が可能となります。類義語の登録や管理もAIによって行うことで、EC事業者の負担を軽減できることが期待されています。

今後のECビジネスにおいては、単なる商品抽出機能としての検索ではなく、ユーザーの目的商品へと導く接客機能が不可欠です。独自の検索体験の構築と継続的なアップデートが、ECサイトの競争力を高める重要な要素になるでしょう。

まとめ



DGビジネステクノロジーが発表した調査は、ECサイトの検索機能の現状を示す重要なデータを提供しています。運用の壁を克服するためには、進化したAI技術を積極的に活用し、利便性の向上を図ることが鍵です。今後のECサイトは、このような技術を活用しながら顧客体験の向上に努め、競争の激しい市場での地位を強化する必要があります。

調査概要


  • - 調査主体: 株式会社DGビジネステクノロジー
  • - 調査期間: 2026年1月15日〜3月25日
  • - 調査対象: ネット通販売上高上位100サイト
  • - 調査方法: 上位100社のECサイトを目視で確認し、合計25項目に対してスコア化して評価。


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会社情報

会社名
株式会社DGビジネステクノロジー
住所
東京都渋谷区恵比寿南3-5-7デジタルゲートビル
電話番号
03-6367-1458

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