留学生が体験するアニメ文化
東京・池袋で、留学生たちが日本のアニメ文化を身近に感じる貴重な体験をしました。株式会社アブラカダブラが主催したこのプログラムでは、言語サポートを提供しながら、中国、フィリピン、トルコ、韓国、ネパールから集まった22名の留学生がアニメ体験に参加しました。参加者は、声優体験やコスプレ体験を通じて、日本のサブカルチャーに触れる機会を得ました。
声優体験
このプログラムの目玉となったのが、声優体験です。留学生たちは自分が演じるキャラクターに対して声をあてる練習をしました。同時に、日本語の台本には母国語とローマ字も併記し、発音に自信がない留学生でも楽しく参加できるよう工夫されていました。彼らは楽しさと共に日本語の発音に挑戦し、それぞれのキャラクターの心を理解していきました。
コスプレ体験
コスプレのコーナーでは、衣装を初めて見た時の喜びを語る留学生の姿が印象的でした。「これを着ようと決めた」と語る中国出身の学生も。カメラマンは英語で指示を出し、おすすめのポーズを紹介することで、言語の壁を感じることなく楽しめる環境が整えられていました。参加者たちは、日本のキャラクターに扮し、自分自身のアイデンティティを表現しました。
日本語学習のきっかけ
実は、外国人が日本語を学ぶ理由の一つが「アニメやマンガへの興味」。国際交流基金の調査によると、59.9%の外国人は興味を持って日本語学習を始めたとされています。今回の体験に参加した留学生たちも、日本のアニメ作品から日本語学習を始めた方が多かったです。卒業後には美術大学やアニメ関連の学校に進みたいと考える学生もおり、日本のサブカルチャーへの興味は尽きません。
新たな日本文化の体験
アブラカダブラは、留学生たちに日本の新しい文化を体験してもらうことを目的としたプログラムを提供しています。今回の体験を通じて、彼らは単なる観光の枠を超え、日本のエンターテイメント文化に深く触れる機会を得ました。声優体験やコスプレの背後には、アニメ自体を日本の伝統文化とみなし、これを外国人にも楽しんでもらえるようにという願いがあります。
言語サポートと取り組み
当社の社員は、参加者に対応するための言語サポートを行いました。声優事務所や撮影スタジオと提携し、本格的な環境での体験を実現。社員の多くが外国籍であり、アニメやオタク文化への情熱を持つメンバーが揃っています。
今後もこのようなプログラムを通じて、外国人が日本文化に触れ、理解を深めるための機会を提供し続けていきたいと考えています。観光業界やエンタメ産業に興味を持つ留学生が増え、日本での生活を希望する人々にとって大きな一歩となることを期待しています。
要旨として、日本の観光業界やエンターテイメント産業に興味を持ってほしいという願いが込められています。今後も労働力不足が懸念される2030年問題に対し、アニメ文化を通じた人的資源育成の一助となることを目指します。