株式会社ソディックの新たな挑戦
株式会社ソディックが誇るリニアモータ駆動の超精密ワイヤ放電加工機「AX350L i Groove + Edition」(以下、AX350L iG+E)が、日刊工業新聞社主催の「2024年 第67回 十大新製品賞」において見事「本賞」を受賞しました。贈賞式は1月28日(火)、東京・大手町の経団連会館で盛大に行われました。
十大新製品賞とは
この賞は、応募企業がその年に開発または実用化した新しい製品の中から、モノづくりの発展や日本の国際競争力向上に寄与するものを選出して表彰する制度です。今回の応募件数は51社から49件という多くの製品が集まり、競争が熾烈でした。その中で受賞に至ったAX350L iG+Eの技術力が高く評価されたことを示しています。
AX350L iG+Eの特長
AX350L iG+Eは、機械構造解析技術を駆使し、機械変位を極限まで抑える設計がなされており、これによりワイヤの回転加工を安定させる独自の技術を搭載しています。これにより、未消耗のワイヤ表面を活用することが可能で、高精度な寸法加工や品質の高い加工面を安定的に実現します。
進化した加工技術
特筆すべきは、放電波形を細かく制御することで、高エネルギー条件での加工でも断線を抑え、小さな荒加工が可能になった点です。さらに、ポンプなどの各種制御を最適化することで、従来型に比べて消費電力量を最大10%も削減することに成功しました。これにより、企業のコスト削減と環境への配慮を同時に実現しています。
超精密加工の実現
AX350L iG+Eは、形状精度±1μm、面粗さ(Ra)0.02μmという高精度加工に対応しており、150時間を超える完全無人加工も可能です。これにより、自動車の電気自動車部品や半導体パッケージの精密金型加工を行う上で、非常に高い能力を発揮します。
受賞式の様子
贈賞式には多くの関係者が集まり、AX350L iG+Eの受賞を祝いました。ソディックの技術者たちは、受賞にあたっての喜びとともに、今後もさらなる革新を追求し続けるという強い決意を示しました。
今後の展望
ソディックは、今後も新たな技術革新を追求し、さらなるモノづくりの可能性を広げていくことでしょう。また、AX350L iG+Eは、業界に新たな風を吹き込み、国際的な競争力を高める一助となることが期待されています。日々進化する製造業界において、ソディックの技術はますます重要なものとなることは間違いありません。
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