人気絵本「どこ？」が語るものづくりの魅力と展覧会

絵本の世界には、子どもたちの心を掴む魔法があります。その中でも特に人気のある「どこ？」シリーズは、長い年月をかけて育まれてきました。2025年3月21日から24日まで、埼玉県川越市にて特別な展覧会が開催されるこの作品は、子どもたちだけでなく、大人たちにも愛されています。展覧会では、シリーズの人気ジオラマや小物が展示され、作者の手仕事の魅力を感じることができる貴重な機会となっています。

「どこ？」シリーズの魅力

「どこ？」シリーズは、絵本ができるまでにかかる膨大な時間と労力が詰まっています。造形作家の山形明美さんは、20年以上にわたり、このシリーズのジオラマを作り続けています。彼女が一個のジオラマを完成させるためには、2ヶ月を要し、撮影には24時間をかけることもあるという徹底したこだわりがあります。

ジオラマは、動物や日常のアイテムが創り出す幻想的な世界です。山形さんは、149個ものジオラマを手掛けてきた実績を持ち、その人気の秘密は、 meticulousな手仕事と豊かな物語性です。

展覧会の見どころ

展覧会では、特に注目してほしいのが、実際に撮影に使われたジオラマや小物です。動物たちが集まる晩餐会のシーンでは、遠近感が巧みに表現され、見る者を惹きつけます。壁紙や天井の細工が施されたジオラマの中で、動物たちのいきいきとした表情や仕草を間近で確認できるのは、他では味わえない体験です。

また、子どもたちが実際にさがしものをして遊べるコーナーも設けられています。これにより、絵本のストーリーを体感しながら遊ぶことができ、「どこ？」の世界を深く理解することができます。