2025年の住宅ローン金利と東京都23区の中古マンション市場の動向
2025年6月、住宅ローンの金利が上昇する中、東京都23区の中古マンション市場には依然として強い需要が見られます。マンションリサーチ株式会社は、住宅ローン金利の推移と共に、中古マンション市場の現況について調査を実施しました。
住宅ローン金利の現状
マンションリサーチ株式会社がホームローンドクター株式会社の淡河範明氏に聞き取り調査を行ったところ、2025年の住宅ローン金利は上昇しているものの、東京都23区のマンション需要には大きなブレーキがかかっていないことがわかりました。具体的には、次のようなデータが示されています。
価格動向と販売状況
東京都23区における一般向け中古マンションの販売日数や値下げ回数を分析したところ、販売期間は微増しつつも非常に低水準を維持しており、需要の強さを裏付けています。値下げの回数が減少していることは、売り手が強気の姿勢を保っていることを示しており、今後もこのトレンドが続くことが予想されます。
一方で、金利の上昇が買い手にとっては不利な状況を生むことは間違いありませんが、現時点では影響が軽微であると考えられます。今後はさらに注視する必要があります。
変動金利と固定金利の現状
2025年6月1日の時点で、変動金利は1.056%と先月から大幅に上昇しましたが、これは優遇制度の変更による影響が大きいとされています。各銀行は慎重な姿勢を崩さず、金利の据え置きを続けており、新たな大きな変化は見られませんでした。
特に、auじぶん銀行は金利を引き上げた一方で、三井住友信託銀行やPayPay銀行、楽天銀行などは金利を下げる動きがありました。このような状況からも、銀行間での微調整が進んでいる様子が窺えます。
固定金利の上昇
10年固定金利に関しては、6月初旬には1.818%となり、前月の1.615%からも上昇しています。特に、多くの銀行が金利を引き上げており、今後のトレンドとしては、金利の上昇が続く可能性が高いとされています。
全期間固定金利も同様に、以前よりも選ばれるようになっており、変動金利の上昇が本格化する中、今後は選択肢としても重要視されるでしょう。現時点では、全期間固定金利の指標は2.429%となっており、やはり上昇傾向にあります。
今後の展望
今後の住宅ローン市場は、金利の上昇の影響を受けながらも、引き続き東京都23区の中古マンション需要は強いままであると予想されます。金利がどのように変動していくのか、特に政府の政策による影響が大きいでしょう。今後もマンションリサーチ株式会社は、これらの動向を注視し、情報を更新していく予定です。
住宅ローン市場の動向や中古マンション市場秘話については、引き続き情報提供を行ってまいります。近未来において、この分野がどのように変化していくのか、皆様もぜひ注目してください。