アボイティスの挑戦
2024-10-17 21:37:55

フィリピンを日本の投資拠点とするアボイティスの挑戦

フィリピンを日本の投資拠点とするアボイティスの挑戦



2024年10月3日、アボイティス・インフラキャピタル・エコノミック・エステート(以下、AIC)はフィリピンを日本における主要な投資先として位置付け、その意義を強調しました。AICの役割は、スマートで持続可能な産業の発展に寄与しつつ、日本の投資家との関係を深めることに尽きると言えます。

昨今、東京と大阪で開催された投資フォーラムでは、フィリピンと日本の経済的な絆を強化しようとするAICの取り組みが示されました。フォーラムには、多くの政府関係者や業界のリーダー、そして日本の著名な投資家が参加し、フィリピンの優れたビジネス環境に関する情報が共有されました。

アボイティスが築く投資環境



AICは、フィリピンのバタンガス州にあるリマ・エステートやセブ島のウエスト・セブ・エステート、MEZ2エステートなど、四つの重要なエコノミック・エステートを通じて、1,700ヘクタール以上の産業開発を行っています。これにより、10万人以上の雇用が新たに生まれ、1,580億ペソに達する投資を引き寄せました。特に、2023年には34億ドルにものぼる輸出を促進し、フィリピンが東南アジアにおける競争力の裾野を広げるのにも貢献しました。

TARIエステートは特に注目されており、タルラック州タルラック市にあるこの施設は、最大60,000人の雇用を創出する見込みです。商業施設や住宅、交通ターミナルなど、多様な資産クラスを融合した設計になっています。これにより、地域経済の活性化が期待されており、成功を収めるための強固な基盤が整っていると言えます。

フィリピン政府との連携



フォーラムは、フィリピン政府と日本のビジネス界が協力して構築するシナジーを示す重要な舞台でした。「フィリピンは日本の投資家にとって重要なパートナーであり、戦略的投資のためのグリーンレーンの確立や、税制改革法における進展が、この国の地位を確固たるものにしています」と言ったのはフィリピン貿易投資センターの商務参事官、Dita Angara-Mathay氏です。彼女は、フィリピンのビジネス環境の向上に取り組んでいる政府の努力を強調しました。

日本企業の存在意義



日本は依然としてフィリピンにおける最大の外国投資国であり、2023年の投資額は全体の28%を占めています。アボイティス・インフラキャピタルのラファエル・フェルナンデス・デ・メサ社長は、「我が社は、日本企業からの投資をさらに引き寄せ、ビジネス成功に向けたサポートを行っています」と語りました。具体的には、同社のエステートには日系企業が多く居住しており、産業団地全体の32%を占めていることが、フィリピン経済の安定性を証明する証拠となっています。

持続可能なビジネスエコシステムの構築



AICは、入居企業に対し工業用スペースだけでなく、信頼性の高い電力や水、通信サービスなどのインフラ提供にも注力しています。この融合的なエコシステムによって、企業はコストを最適化し、生産性を向上させ、将来的な成長に安心して取り組むことができるのです。「我々は、優れたビジネス基盤を通じて、持続可能な成長を目指していきます」とフェルナンデス氏は強調しました。

フィリピン・日本投資フォーラムは、最新の投資政策や制度についての深い理解を促進し、参加者に新たな投資機会を探るための有益な情報を提供しました。フィリピンはASEAN地域において、スマートで持続可能な製造業の中心地としての地位を確立しつつあります。

今後、アボイティス・インフラキャピタルは、日本を含む国々からの投資を一層促進し、フィリピンの経済成長を支える重要な役割を果たし続けることでしょう。


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会社情報

会社名
Aboitiz InfraCapital, Inc.
住所
20th Floor, NAC Tower, 32nd Street, Bonifacio Global City, Taguig City, 1634 Philippines
電話番号

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