Green CarbonとINTADのパートナーシップ
Green Carbon株式会社は、ベトナム最大級の食品商社であるTHグループ傘下のINTAD Co.,Ltd.と新たにMOU(覚書)を締結しました。この協力によって、環境に優しい米、『AWD rice』を利用した加工食品がベトナム全土で展開されることになりました。
AWD riceとは?
AWD(間断灌漑)技術で生産された『AWD rice』は、特に水田でのメタンガス削減に寄与しています。この方法では、数日ごとに水田の水位を調整し、入水と自然乾燥を繰り返すことで、水資源の無駄を減らすことができます。これにより、持続可能な農業が実現されつつあります。Green Carbonはすでに春季シーズンに5,000haのAWDプロジェクトを成功させ、メタンガスの削減と収穫量の向上を確認しました。
新たなビジネスモデルの構築
INTADは、お米の買い上げや加工販売を中心にビジネスを展開しており、年間約25,000tのお米を加工しています。その70%を『AWD rice』に切り替える計画が進行中です。これにより、地域の農家の収益向上や、持続可能な農業の促進を目指しています。INTADによる高単価での買い取りは、農家にとっても大きな利点となります。
プロジェクトの目的
本プロジェクトの最終目標は、農家の所得向上だけではなく、AWD riceの生産による持続可能なビジネスモデルの実現です。これにより、環境配慮型の農業が広まり、地域の経済にも好影響を与えることが期待されています。Green CarbonとINTADは、これらの目標を実現するために、密接に連携していく方針です。
Green Carbonのビジョン
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げ、手広いカーボンクレジットの創出を行っています。メタンガス削減に特化したプロジェクトが日本初・最大級で実施されており、2024年度にはさらにスケールアップを図る予定です。また、「Agreen」というプラットフォームを通じて、クレジットの申請や登録を簡素化し、農業関連事業の推進を進めています。
結論
Green CarbonとINTADの提携は、ベトナムにおける食品供給の新たなモデルを提示し、持続可能な農業への道を切り開く重要な一歩といえるでしょう。地域の農家から消費者まで、皆が利益を得られるこの取り組みは、ますます注目されることが予想されます。