J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査
株式会社J.D. パワーは、2025年のスマートフォンにおける金融・決済連携プランの顧客満足度調査を発表しました。この調査では、携帯各社が提供するポイ活プランの満足度を評価しました。
調査によると、全体の顧客満足度は638ポイント(1,000ポイント満点)で、前年と変わらず安定した数値を示しました。しかし、特筆すべきは若年層(18~39歳)の満足度が664ポイントと前年よりも14ポイント向上したことです。この向上の背景には、各社によるプラン内容の改善や、特典の適用条件についての理解が進んだことがあります。
年代別満足度の動向
【年齢層別の満足度】
- - 中年層(40〜59歳):632ポイント
- - 高年層(60〜74歳):623ポイント
若年層の顧客は、「金融・決済連携プラン」に対する評価がポジティブであり、「わかりやすさ」や「充実度」に関する満足度が高まっています。また、プランの詳細な案内が改善されたことも寄与しているようです。
クレジットカード利用状況
調査の一環として、携帯各社グループの金融関連サービス(クレジットカード、銀行、ローン、証券など)の利用状況も確認されました。結果、ゴールド以上のクレジットカードを利用する顧客が約2割に増加し、金融サービス全体の利用状況には差が見られました。利用者の中で、上位クレジットカードの所有者の43%が月々の決済額が10万円を超えていることが報告されています。
しかし、携帯電話会社が提供する金融サービスの普及は遅れており、銀行の利用率は約2割のままで、証券サービスの利用はさらに低い状況です。このため、今後はポイント還元だけではなく、長期的な顧客関係構築とサービスの拡大が必要とされています。
顧客満足度ランキング
調査結果の総合満足度ランキングも発表され、第一位はdocomo(678ポイント)、次いでau(655ポイント)、そしてSoftBank(651ポイント)となりました。docomoは使用可能データ容量、通信速度、金融・決済特典の良さなど全ての評価ファクターで最高評価を得ています。
調査概要
本調査は年に一度実施され、金融・決済関連プランを契約しているスマートフォン利用者が対象です。2025年の調査では、1,945名が回答し、インターネット調査方式で実施されました。調査ポイントとしては、使用可能データ容量や金融・決済特典の内容など多岐にわたり、その結果から顧客満足度スコアを算出しています。
このように、携帯電話サービス各社の金融・決済連携プランは今後も重要なトピックとなることが予想され、その進展を見逃せません。