森ノ宮医療大学が新しいシミュレーション教育を導入し医療の実践力を向上

森ノ宮医療大学が開講する新しいシミュレーション教育


森ノ宮医療大学(大阪市住之江区、学長:青木 元邦)は、2025年春より新設予定のシミュレーションセンター「T-MIC」にて、医療技術学部の4学科(臨床検査学科、臨床工学科、診療放射線学科、鍼灸学科)が一丸となって学ぶ新科目「BLSテクニカル演習」を開設しました。この新しい授業は、実践的な医療技術と知識を習得し、救命処置に必要な判断力や協働力を育むことを目的としています。

シミュレーション教育の特長


本授業では、最新の医療シミュレーターやトレーニング機器を活用し、机上の学問から実践力へとつなげる新しい教育方法が取り入れられています。学生たちは、シミュレーターを駆使することで、実際の身体構造を詳細にイメージし、その知識を実践に結び付けることで、より高度な技術の習得を目指します。

特に、この授業では他学科との横断的な協働が強調されており、異なる専門知識を持つ学生たちが活発に意見を交換し合います。これにより、医学の現場で必要な多職種連携の重要性を学ぶことができます。

具体的な教育内容と成果


授業の最終日には、アメリカ心臓協会(AHA)が実施するBLS公式ライセンス試験が行われ、受講した全学生が合格を果たしました。この成果は、学生たちの努力と授業の質の高さを証明しています。

授業内では、具体的には人体シミュレーターを用いて胸骨圧迫の練習が行われ、連動アプリを利用して精度の確認も行います。また、最先端機器「アナトマージテーブル」を使用することで、体内の臓器や筋肉、神経の詳細なプロジェクションを見ながら、解剖学的理解を深めることができます。このように実践的な学びを重視した取り組みが、学生の救命スキル向上に寄与しています。

今後の展望


森ノ宮医療大学は、この新しいシミュレーション教育だけでなく、シミュレーション技術を活用した教育プログラムを今後も積極的に導入し、実践力と協力力を兼ね備えた医療専門職の育成に力を入れていく方針です。

本学は、西日本最大の医療系総合大学として、多様な医療職養成学科を持ち、専門分野を超えた横断的な教育を実施しています。それぞれの学科は、高度な医学教育と研究を行い、多職種連携の実践を通じて魅力あるプロフェッショナルの育成を支援しています。

最新の技術と教育の融合により、未来の医療人材が育つ場としての役割を果たすことを目指す森ノ宮医療大学の取り組みに、これからも注目が集まります。

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