PETボトル再資源化
2024-10-24 20:25:12

出光興産とサントリー、PETボトル再資源化に向けた実証実験開始

出光興産とサントリーが進めるPETボトル再資源化の実証実験



出光興産(株)とサントリーホールディングス(株)は、この度、使用済みPETボトルのキャップやラベルなどの再資源化に向けた新たな取り組みを始めました。これにより、リサイクルの進展が期待されています。

実証実験の概要


今回の実証実験では、サントリーが提供した使用済みPETボトルのキャップを原材料として使用し、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパンがケミカルリサイクル技術によってCR油(ケミカルリサイクル油)を生産しました。このCR油は石油化学製品や燃料油の原料として利用できることが確認され、今後の可能性に対する期待が高まっています。

ケミカルリサイクル技術の意義


ケミカルリサイクル技術とは、使用済みプラスチックやプラスチック端材を油化し、生産された生成油を原材料として再資源化する手法です。この技術により、廃棄物の削減と資源の再利用が推進され、環境への負担を軽減することが可能になります。

今後の展望


出光興産は今後、石油精製や石油化学装置を用いて、使用済みPETボトルのキャップやラベルから得られたCR油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」の生産を検討しています。一方で、サントリーはこれらのリニューアブル化学品から製造されたプラスチック容器の実用性を検証し、容器や包装の最適な再資源化の方法を探求していく方針です。

環境問題への取り組み


近年、海洋プラスチックごみ問題や気候変動に関する意識が高まり、プラスチックの資源循環の促進が急務となっています。出光興産は長年にわたり化石燃料を扱ってきた企業であるため、プラスチックリサイクルにも責任を持って取り組む必要があると考えています。プラスチックを原料となる石油に還元する革新的なリサイクル技術を通じて、社会的ニーズに応える姿勢を示しています。

サントリーの取り組み


サントリーグループは創業以来、持続可能な社会の実現を目指しており、2011年には国内飲料業界で初めての水平リサイクル技術を確立しました。その後、100以上の自治体や40以上の事業者との協力を通じて、PETボトルのリサイクルを進めています。2030年までには化石由来原料の新規使用をゼロにし、全てのPETボトルを「100%サステナブル化」することを目指しています。

結論


出光興産とサントリーの連携により、使用済みPETボトルのキャップやラベルのリサイクルが強化され、カーボンニュートラルかつ循環型社会の構築に向けた重要なステップとなるでしょう。今後の進捗と成果が期待されます。


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会社情報

会社名
サントリーホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号

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