J.フロント リテイリングがGHG排出量可視化プラットフォームを導入し2050年ネットゼロを目指す
J.フロント リテイリングが挑むネットゼロへの道
2050年のネットゼロを実現するために
J.フロント リテイリング株式会社は、気候変動への対応を重視し、2050年にネットゼロを目指すための戦略の一環として、温室効果ガス(GHG)排出量を視覚化するプラットフォーム「C-Turtle」を導入しました。このプラットフォームは、株式会社NTTデータが開発したもので、2025年2月より運用開始が予定されています。
この取り組みは、百貨店業界内の多くのサプライヤーとの協力を強化し、具体的には自社の排出量を算定する一次データの活用を促進することを目的としています。このようにして、サプライヤーと共にGHG排出の低減を図り、持続可能な未来に貢献しようとしています。
情勢を踏まえた対応策
気候変動は、企業にとって避けて通れない重要な課題となっています。特に、J.フロント リテイリングは、そのサステナビリティ経営において、省エネや再エネの効果的な導入を進め、Scope 1やScope 2における排出量の削減に注力しています。しかし、サプライヤーとの連携によるScope 3排出量の削減が特に重要であることを認識し、その70%から90%が、調達した製品やサービスから占められる現状を踏まえた取り組みを進めています。
これまで、主要事業会社である大丸松坂屋百貨店を中心に、多様なサプライヤーと「排出量の算定」や「削減目標の設定」、そして「一次データ」の提供を通じた対話を継続してきました。今後はより多くのサプライヤーとのデータ連携を進めるため、C-Turtleを導入し、さらに効率的なデータの取り扱いが可能になります。
C-Turtleの導入による変革
2025年3月から開始されるC-Turtleの運用により、これまで課題となっていたサプライヤーの削減努力を、2024年度のデータから反映できるようになります。これにより、排出量の可視化が進み、より具体的な参考データが得られるようになります。また、このプラットフォームの活用により、サプライヤーエンゲージメントが強化され、さらなる減少可能な排出量の算定が実現される期待が寄せられています。
脱炭素社会への貢献
今後、J.フロント リテイリングは、NTTデータと共にサプライヤーとの協力によってモデルケースを構築し、業界全体の排出量削減に貢献する役割を担っていくことを目指しています。また、自社の目標達成だけでなく、関連業界や他企業との連携を通じて、より広範なサプライチェーン全体でのエンゲージメントに取り組むことで、社会全体の脱炭素化に寄与することを目指しています。
C-Turtleについて
C-Turtleは、NTTデータが開発した画期的なGHG排出量可視化プラットフォームです。このシステムは、一般的な算定方法の課題を解決し、企業の排出量や削減努力を効果的に反映させる手段を提供します。具体的には、サプライヤーの実測値を活用する「総排出量配分方式」を採用しており、活動量と市場平均値を基にした従来の算定方法とは異なり、よりリアルな数値を提供することで、GHG排出量削減の推進に寄与しています。
まとめ
このような積極的な取り組みによって、J.フロント リテイリングは、気候変動への対応を強化し、持続可能な社会の実現に向けて貢献する企業としての存在感を確立しています。2050年を見据えた明確なビジョンを持ち、多くのサプライヤーとともに未来を切り拓く姿勢が求められています。
会社情報
- 会社名
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J.フロント リテイリング株式会社
- 住所
- 港区港南1-2-70品川シーズンテラス21階
- 電話番号
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