細胞培養技術の革新
2025-12-11 10:20:53

ジェリクルと綜研化学、細胞培養技術で新たな可能性を探る共同開発契約を締結

ジェリクルと綜研化学による革新的な細胞培養技術の共同開発



東京に本社を置くバイオベンチャー企業、ジェリクル株式会社が、綜研化学株式会社と手を組み、テトラゲルを活用した細胞培養技術の開発を進める共同開発契約を結びました。この契約は、細胞培養における新たな可能性を探索し、医療分野にも大きな革新をもたらすことを目指しています。

共同開発の背景



再生医療や創薬の進展に伴い、細胞培養技術への期待が高まっており、その重要性はますます増しています。しかし、現在の細胞培養にはいくつかの課題が存在します。たとえば、細胞の機能を保持したままの大量培養には困難がありますし、特定の目的の細胞に分化させることや三次元構造の維持なども難しいとされています。

これらの課題を解消することは、高品質な細胞供給を実現し、身体に近い環境下での正確な薬効評価や生体移植を通じた再生医療への応用が可能となるため、極めて重要です。このような背景のもと、ジェリクルは自社のテトラゲル技術を用いて、より効率的で高機能な細胞培養手法を開発する新たなステップに踏み出しました。

ジェリクルのテトラゲル技術



ジェリクルが誇るテトラゲルは、唯一無二の均一性を持ったゲル技術であり、これを医療分野で応用することを目指して2018年に設立されました。テトラゲルを使用することで、幅広い医療製品の開発が可能であり、止血材や癒着防止材、腱再生材など、さまざまな用途に対応してきました。

今回の共同開発契約により、ジェリクルは綜研化学の持つポリマー設計と量産技術を組み合わせ、迅速な製品開発を実現します。両社はそれぞれの専門性を活かし、革新的な細胞培養製品の市場投入を目指します。

綜研化学の技術力



綜研化学は1948年からの豊富な歴史を持ち、アクリル系粘着剤や機能性高分子などを製造・販売しています。特に、液晶パネルフィルム用の粘着剤には業界トップクラスのシェアを誇ります。また、グループ会社を通じて、高品質な製品の安定供給にも努めています。

期待される成果



共同開発契約を通じて、ジェリクルは再生医療や創薬研究における細胞培養技術の進化を促進し、生命科学分野における新たな可能性を探求します。細胞培養関連の新たな製品は、患者により良い医療を提供し、科学技術の飛躍的な発展に寄与することが期待されています。

代表者のコメント



ジェリクルの増井公祐CEOは、本契約締結を受けて「綜研化学様との共同開発ができたことを光栄に思います。両社の強みを結集し、これまでにない革新的な製品を開発することで医療分野の発展に貢献したい」と述べています。この意気込みをもって、両社は今後の開発に全力を注ぐことでしょう。

今後の進展に期待が寄せられる中、ジェリクルと綜研化学の共同開発がもたらす新たな技術革新に注目が集まります。


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会社情報

会社名
ジェリクル株式会社
住所
東京都文京区本郷3-38-10さかえビル2F
電話番号

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