新たな「Ansys 2025 R1」販売開始のご案内
サイバネットシステム株式会社が、最新マルチフィジックス解析ソフトウェア「Ansys 2025 R1」の販売を開始した。このソフトウェアは、構造、熱流体、電磁界、回路、システムなど、幅広い物理現象のシミュレーションを実現するものであり、研究開発や設計における革新をサポートする。国際的に評判の高いANSYS, Inc.が開発・販売する本ソフトウェアは、業界内での重要な役割を果たしている。
主な機能強化について
Ansys 2025 R1では、デジタルツインソリューションにAIが統合され、MBSE(Model-Based Systems Engineering)への対応が強化された。特に、AI駆動の「Ansys TwinAI」を通じて、SysML v2への拡張が行われ、Pythonインターフェースの機能も充実。これにより、システムシミュレーションプラットフォーム「Ansys Twin Builder™」を介して、デジタルツインの実現に向けたV字プロセス全体の検証が可能となる。これらの機能は、大規模かつ複雑なシステム設計・開発の効率化に貢献し、設計者やエンジニアの作業を一層スムーズにする。
解析の高速化と効率化
さらに、Ansys 2025 R1の主力ソフトウェア「Ansys Mechanical™」は、GPUおよびHPC(High-Performance Computing)ソルバーが大幅に強化された。ベンチマークデータによると、GPUアクセラレーションを用いた解析速度は、2~6倍に達することが確認されており、これにより従来の解析業務を大きく改善している。また、「Ansys Lumerical FDTD™」ソフトウェアも新しいGUIを導入し、30パーセントのメモリ容量を削減しつつ、マルチGPUでのシミュレーション速度も線形的に向上させた。
設計者向けのリアルタイムシミュレーションである「Ansys Discovery™」でも、多様な機能が強化されており、熱管理や電磁界解析が一層効率良く行えるようになっている。特に熱交換器の設計や冷却シミュレーションにおいては、従来よりも少ないメモリで高精度な結果を得られるようになってきている。
オンラインアップデートセミナーの開催
この新バージョンの詳細を学ぶ機会も提供されている。2025年4月3日から開催される「Ansys 2025 R1 アップデートセミナー」では、最新の機能や活用法についてオンラインで知識を得ることができる。参加費は無料で、必要な情報を事前に登録することで視聴可能となる。これは、デジタルツイン技術やAI解析に関心のある多くのエンジニアにとって、非常に有意義なイベントとなるだろう。
- - 申込受付期間: ~2025年3月31日
- - 視聴可能期間: 2025年4月3日~4月16日
サイバネットの役割
サイバネットシステムは1985年の設立以来、物理学とデジタル技術に精通したチームとして成長してきた。特にCAE(Computational Analysis Engineering)やMBD(Model-Based Design)を中心に、製造業や研究機関向けに技術コンサルティングやデジタルソリューションを提供している。近年は、AI技術を駆使し、医療分野やサイバーセキュリティ関連のニーズにも応えながら、自社製品を進展させている。
公式ウェブサイト
Ansys 2025 R1の詳細やアップデートセミナーの申し込みは、サイバネットシステムの公式ウェブサイトから確認できる。興味のある方は、ぜひチェックしてみてほしい。
Ansys公式サイト
セミナー申し込み
以上、サイバネットの最新情報をまとめた。