フクダ電子、国産AED「DYNAHEART」を発表
2025年7月16日、フクダ電子株式会社は国産の自動体外式除細動器(AED)2機種を製造販売承認を受け、10月から販売を開始しました。これにより、初めて自社製の国産AEDを市場に提供することとなります。これまで主としてOEM製品を扱っていたフクダ電子が、国産AEDの開発に乗り出した背景には、日本におけるAED普及の必要性を感じてのことです。
わかりやすいデザインで安心サポート
新モデル「DYNAHEART AED FA-S1D」および「FA-A1D」には、4.3インチのカラーディスプレイが搭載されています。初めてAEDを使用する人でも迷わず操作できるように音声とイラストでのガイダンスが設計されており、操作者の負担を大幅に軽減します。また、この製品は完全に日本国内で設計・製造されており、品質管理も徹底されています。
多言語対応で幅広くサポート
「DYNAHEART AED」は日本語だけでなく英語にも対応した音声ガイダンスがあり、外国人旅行者や居住者にも安心して使用できるデザインです。さらに、持ち運びやすいコンパクトサイズであるため設置場所を選ばず、あらゆるシーンでの導入が可能です。
自己チェック機能で常に安心
このAEDには日々の自動作動確認機能も装備されており、常に安心して使用できる状態に保たれています。また、IP66相当の防塵・防水性能や耐衝撃性も備えており、様々な環境での使用に耐えうる設計になっています。
フクダ電子が目指すAEDの未来
「DYNAHEART AED」は、その機能に加え、遠隔監視システム「AEDガーディアンS」を標準装備しています。これにより、AEDのセルフテスト結果や消耗品の管理をWEBブラウザを介して簡単に行えるようになり、日常の管理負担を軽減します。さらに、GPSとWi-Fiを活用した位置情報取得機能により、より正確にAEDの位置を把握することができます。
オートショック機能も搭載
更に、新しいオートショックAEDの「FA-A1D」も同時に発売され、操作者の心的負担を軽減し、早期の除細動が可能になります。特に耳の不自由な方には、ビジュアルカウントダウン機能が役立ちます。
AEDの重要性と管理の徹底
AEDは救命処置に欠かせない医療機器です。そのため、設置後は定期的にインジケーターや消耗品の有効期限を確認することが求められます。フクダ電子は、AEDの設置者および管理者に対し、製造販売業者の推奨する保守点検をしっかりと実施し、適切な管理を行うよう呼びかけています。
フクダ電子の歴史
フクダ電子株式会社は、1939年に設立され、日本国内での心電計市場において確固たる地位を築いてきました。医療テクノロジーの進歩に寄与するため、今後も新たな製品やサービスの展開を続けていく意向を表明しています。医療分野における社会的使命を追い求め、健康への貢献を目指す姿勢が伺えます。
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