超省エネIoT通信ハブ「Web3Hub 3.0」の登場
しるし株式会社は、革新的な省エネIoT通信ハブ「Web3Hub 3.0」を近々発売します。この製品は、最大40台のデバイスをわずか約1Wという非常に低い消費電力で自動的に制御できることが最大の特徴です。既存のIoTデバイスが増加する一方で、その管理を行う通信ハブ側の電力負荷が高まる中、業界は「低電力で安定した通信基盤」の必要性を強く感じていました。これに応える形で開発された「Web3Hub 3.0」は、これまでのシリーズの理念を受け継いでおり、「小型・省電力・大量通信」の三要素を高次元で実現しています。
開発背景
IoTデバイスは年々増加しており、単体の消費電力は少なくなっていますが、それらを管理する通信ハブ側の電力負荷は逆に増加傾向にあります。特に店舗や工場、サーバー施設、研究分野では、長時間にわたり多くのデバイスを稼働させる必要があります。このような環境では、低電力で安定的に動作する通信基盤が強く求められています。しるし株式会社は、省電力マイニングマシン「Web3 Maker(R)」の開発で蓄積した電力制御技術を活用し、多台数を運用するための通信ハブを提供してきました。
「Web3Hub 3.0」では、最大接続台数70台を誇りますが、40台の同時制御が可能という数値は、筐体のサイズ、通信の安定性、負荷の一定化を考慮した結果導き出されたものです。この製品では、小型筐体でも安定した通信が実現されています。
シリーズの進化
- - 初代(Web3Hub 1.0): このモデルは、シリーズの基本コンセプトを検証するためのもので、デバイス管理や省電力通信の方向性を確立しました。
- - 2.0(Web3Hub 2.0): こちらは単体販売も視野に入れた設計がなされ、一部では限定的に販売されたモデルです。200台を制御できる大型モデルも試作されましたが、実用性の観点から一般販売には結びつきませんでした。
- - 3.0(今回モデル): 3.0では、単体販売と大型モデルどちらにも対応できる設計思想が統一され、小型化しつつ40台の制御を実現しました。
技術的特徴
「Web3Hub 3.0」では、対象デバイスに対して一定のテンポで通信を巡回させる自律巡回通信方式を採用しています。この通信手法では電力の瞬時的な増加を回避でき、常時約1Wでの安定した動作が可能です。そのため、発熱が少なく冷却装置が不要で、長寿命かつ高い信頼性を誇ります。また、給電はUSB Type-Cケーブル一本で済み、40台を接続しても消費電力は常時1Wのまま維持されます。
利用価値と新型データセンターへの適用
「Web3Hub 3.0」は、しるし株式会社の新型データセンター事業との相性も非常に良好です。当社の富山支社にあるデータセンターは、電気代がほぼ0円という圧倒的な省エネ性が特長です。「Web3Hub 3.0」を導入することで、低消費電力で多数のデバイスを効率良く管理でき、収益性の向上へとつながります。冷却を必要としないため、遊休不動産や人口が少ない地域でも安定したデータセンターの運営が実現可能です。
今後の展望
「Web3Hub 3.0」は、Web3 Maker(R)シリーズとの連携を通じて、ブロックチェーンへデータを記録する分散型データ基盤への進化を目指しています。「省エネで動き続ける通信装置」として、Web3社会においてますます重要な役割を果たすことでしょう。
製品仕様
- - 商品名: Web3Hub 3.0
- - 最大接続台数: 40台
- - 通信開始〜完了時間: 約8分(自動順次通信)
- - 消費電力: 約1W(40台運用時も一定)
- - 電源: USB Type-C
- - 通信方式: Wi-Fi / Bluetooth
- - 本体サイズ: 74.00 × 379.00 × 12.20 mm
- - 重量: 458g
- - 価格: 88,000円(税抜)
- - 発売予定: 近日発売予定
今後、IoTデバイスの管理やデータセンターの効率化を実現する「Web3Hub 3.0」に要注目です。