ホームホスピス「和ははの家」がオープン
2023年、兵庫県北播磨地域にメットライフ財団と日本財団によって支援されたホームホスピス「和ははの家」が開所しました。この施設は、地域に根付いたサービスを提供することを目的とし、高齢者の安心した生活環境を整えています。
施設概要
「和ははの家」は小野市住吉町に位置し、場所は元々スーパーマーケットとして地域に親しまれていた広い建物を改装したものです。内装は京都のデザイナーの手によって「家らしさ」を追求し、快適で落ち着いた空間が広がっています。
特に注目すべきは、入浴用のリフトとトロリーを備えたお風呂です。これにより、高齢者や要介護者がゆっくりと入浴できる環境が整備されており、「家で看取る」文化を促進します。また、地域交流スペース「いこっと」では、お茶を楽しみながら、人々とのつながりを深めることができ、このスペースには訪問看護と介護機能が併設されているため、重度な医療的ケアが必要な方でも安心して過ごせる場所となっています。24時間体制の緊急対応も備えており、藤本在宅医院や福祉用具の連携によって専門的なサポートが行われます。
地域住民との交流
「和ははの家」は、周辺の住民に向けた「暮らしの保健室」を設置しているのも特徴です。この場所では、健康相談が気軽に行えるほか、地域のサロンやデイサービスにも出向いて健康アドバイスを提供する「出張暮らしの保健室」も運営されます。これにより、高齢者だけでなく、地域全体で健康を意識した生活を送るきっかけを作ります。
設立への想い
NPO法人和ははの代表理事、小林あす香氏は、病や障害があっても安心して暮らせる町づくりを目指しています。彼女の言葉によると、「暮らしの中でつぶやきや学びを通じて、生きることへの気づきを提供したい」との思いが込められています。また、和ははの家では「にこっと」微笑む地域づくりを目指し、住民が豊かな生活を送るためのサポートをしていくことを心がけています。
社会への影響
「和ははの家」は、「人生の最期を豊かに」という理念のもと、メットライフ財団が設立した高齢者施設の7号目となります。このプログラムは、安心して最後を迎えるための環境を提供し、高齢者と地域社会のつながりを強化していくことを目指しています。また、メットライフ生命の社員は、全国の高齢者及び子ども向けの施設でボランティア活動を行い、地域社会の発展にも寄与しています。
今後も、和ははの家が地域における大切な存在となり、高齢者や子どもたちが安心して暮らせる社会の実現に寄与することを期待しています。皆が笑顔で暮らせるような優しい地域の枠組みづくりが進むことを願っています。