開館20周年を迎える島根県立石見美術館
島根県立石見美術館は、2005年の開館から今年で20年を迎えました。その記念として、「美術館がうまれて、それからーコレクションと石見美術館の20年―」という特別展を開催します。この展覧会では、当館のコレクションや開館までの過程を振り返りつつ、様々な作品を一堂に展示します。
美術館の誕生と歩み
この美術館は、2000年代初頭から続いた美術館建設ラッシュの終焉後にオープンしました。島根県内では二つ目の県立美術館であり、独自の収集方針を持っており、「森鷗外ゆかりの美術家の作品」「石見の美術」「ファッション」の3つの重点領域に基づいて、特色あるコレクションを形成しています。
多彩なコレクションに触れる
特別展では約80点の選りすぐりの作品が展示され、絵画や彫刻、さらにはファッションに至るまで、幅広いジャンルの作品を紹介します。この日々の膨大な収集活動が生んだ多様な表現を通じて、新たな「島根の美術」を発見することができるでしょう。
誰もが知るデザイナーたちの作品
展覧会では、ファッションの歴史を彩る著名デザイナーの貴重な衣装も展示されます。例を挙げると、ガブリエル・シャネルの「イヴニング・ドレス」や、ジャンヌ・ランヴァンの素晴らしいドレスなど、ファッション界に名を馳せたデザイナーたちの作品を一堂に見ることができます。これらは当館の映画、音楽、文学とは異なる新たな視点を提供します。
特別展示:グラントワの大型模型
今回の展覧会に特別に借り受けたのが、渋谷ストリーム ホールで行われた「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」のために制作されたグラントワの大型模型です。この模型の展示は、建築界のトレンドにも触れる機会を提供します。これにより、アートとデザイン制作の両面からのアプローチが可能です。
展覧会概要
この特別展は、2025年12月20日から2026年2月23日まで開催されます。休館日としては、毎週火曜日と年末年始があります。開館時間は午前9時30分から午後6時で、展示室への入場は午後5時30分まで可能です。
観覧料
| カテゴリー | 当日券 | 前売券 |
|---|
| - | - | --- |
| 一般 | 800円 (650円) | 750円 |
| 大学生 | 500円 (400円) | 450円 |
| 高校生以下 | 無料 | 無料 |
※()内は20名以上の団体料金です。また、小中高生の教育活動による観覧の引率者は無料です。
関連プログラム
期間中には、内藤廣による特別なナイトミュージアム建築案内や講演会、ワークショップが行われます。たとえば、1月16日に行われるナイトミュージアムでは、内藤廣が直接案内し、参加者は建築の背景に迫ることができます。他にも展覧会チラシへのマーク描きワークショップや、対話型鑑賞イベントなども用意されており、参加は無料で事前申し込み必要です。
この特別展を通じて、島根県立石見美術館の20年の歴史を感じながら、アートの魅力を再発見する素晴らしい経験ができます。