2025年6月、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で過ごしているジャイアントパンダの4頭が、中国・四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に帰国することが決まりました。帰国予定の4頭は、母親の「良浜(らうひん)」を筆頭に、娘たちの「結浜(ゆいひん)」、「彩浜(さいひん)」、そして最も若い「楓浜(ふうひん)」です。それぞれの成長や役割について見ていきましょう。
「良浜」は、1999年にアドベンチャーワールドで初めて誕生したジャイアントパンダであり、現在24歳。高齢に差し掛かっているため、専門家の意見を受けて、中国でのより充実した環境での生活が望まれることとなりました。過去には、数多くの子どもを育て上げ、愛情深い母親として育った姿が多くの人々に感動を与えてきました。
次女の「結浜」は、2016年に誕生し、8歳。彼女の名前には、パンダの血脈を次世代に伝えたいとの願いが込められています。成長する中で特徴的なとんがりが頭にあり、その愛らしい姿が人気を集めています。
「彩浜」は、2018年誕生の6歳で、最小サイズパンダとして注目を浴びました。彼女の名前には、日常に彩りを与え、みんなに笑顔をもたらす存在に育ってほしいという期待が込められています。元気で活発な姿が、観客に勇気を与える存在であり続けるでしょう。
最も若い「楓浜」は、コロナ禍に誕生したため、多くの人々に明るい希望を与えました。彼女の名前には、秋の美しい楓のように成長し、多くの人から愛される存在になってほしいという願いがあります。すくすくと成長する元気な姿がプライベートでも発揮されており、周囲を笑顔にしています。
帰国に向けた準備も着々と進んでおり、4頭は出発前に約1カ月間の隔離検疫を受ける予定です。この期間、パンダたちはガラス越しでの公開が行われるため、ファンの皆さんもその様子を楽しむことができます。詳細な日程は、今後正式に発表されます。
今回の帰国は、日中両国でのジャイアントパンダ保護共同プロジェクトの一環として行われるもので、これまで支えてくださったすべての方々に感謝の意を表すとともに、4頭が新しい環境でしあわせに暮らし、新たな命をつなぐ役割を果たすことを期待しています。ジャイアントパンダ保護のための取り組みは今後も続けられていくことでしょう。
最後に、「良浜」「結浜」「彩浜」「楓浜」の4頭がこれからも元気で幸せに過ごし、ジャイアントパンダの輪を広げる存在であり続けることを心から願っています。