Green Carbonがインドのバイオ炭プロジェクトで国際認証を取得
Green Carbon株式会社は、インド北西部のグジャラート州に設置した「Green Carbon – Kapadvanj Industrial Biochar」という大規模バイオ炭プラントが、国際的なカーボンクレジット認証機関であるIsometricの厳格な審査を通過したことを発表しました。この成果により、同社は今後10年間で約30万トンの高品質なCDRクレジットを提供することが可能になります。
プロジェクトの背景
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジットの創出を追求している企業で、現在は10カ国以上で様々なプロジェクトを推進しています。特にバイオ炭に注力しており、フィリピンやタイに加えてインドでも農地を活用した大規模プロジェクトを展開しています。2025年4月にバイオ炭プラント製造会社のThe Varhad Groupとの提携を結び、2026年2月にはExcellent Enfab Incorporationとの連携を確立しています。
インド全土では、4つのバイオ炭プラントが稼働予定であり、Kapadvanj Industrial Biocharがその中でも特に重要な施設となる予定です。2026年8月にはCDRクレジットの発行が見込まれています。
Kapadvanjプラントの概要
Kapadvanj Industrial Biocharは、年4,320トンの高安定性バイオ炭を生産し、CO₂を長期間にわたって貯留する独自のメカニズムを有しています。プラントでは、野焼きされていた綿の茎や落花生の殻といった廃棄物を利用し、PM2.5などの環境問題に寄与することも目的としています。また、得られたバイオ炭は地域の小規模農家に供給され、有機肥料としても活用される予定です。この取り組みが土壌の改良や作物の収量向上にも貢献することが期待されます。
CDRクレジットの価値
近年、カーボンクレジット市場において信頼性が問われており、科学的根拠のないクレジットが流通しているため、Green CarbonはIsometricの国際基準をクリアし、高品質なCDRクレジットを提供することで、企業のネットゼロ目標達成に寄与する意図を示しています。Isometricの審査基準は、ICVCMが定めるコア・カーボン・プリンシプルに基づいており、信頼性の高いクレジットとして評価されています。
Green CarbonのCOOである妹尾聖人氏は次のように述べました。 "Kapadvanjのプレスクリーニング通過は、当社の技術力とプロジェクト運営の成熟を証明するものであり、高品質なCDRクレジットの供給が可能になったことを示しています。" 彼はまた、分散型のバイオ炭プラント群を扱うことで、信頼性の高いクレジットを提供できると期待を寄せています。
プロジェクトの透明性
Isometricのアプローチに沿って、Kapadvanjプロジェクトの詳細や設計書はパブリックレビューのために公開されています。関心のあるステークホルダーは、2026年5月10日までに意見やフィードバックを提出することが可能です。透明性を重視するGreen Carbonは、デジタル計測・報告・検証システムを導入し、信頼性をさらに向上させています。
今後もGreen Carbonは、国内外での脱炭素化を推進し、持続可能な未来に寄与するためのプロジェクトを積極的に展開していく予定です。バイオ炭プロジェクトを通じて、環境意識の高い企業や地域社会との連携を深め、温暖化対策に貢献していく姿勢が伺えます。