メルカリ、ビットコイン決済サービスが2024年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社メルカリの子会社であるメルコインが提供する「ビットコイン決済サービス」が、このたび2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。日本デザイン振興会が主催するこの賞は、優れたデザインに対して与えられるもので、システム・サービス部門における受賞はその色合いをさらに強調します。これでメルコインは、昨年の「ビットコイン取引サービス」に続き、2年連続の受賞となりました。
ビットコイン決済サービスの概要
メルコインが展開する「ビットコイン決済サービス」は、メルカリアプリ上で商品購入時に保有しているビットコインを用いて決済できる仕組みです。メルカリには累計出品数が40億点を超える商品があり、ユーザーはビットコインを利用して様々な商品をシームレスに購入することが可能です。このサービスの開発に当たっては、ユーザーが従来のお買い物体験を損なうことなく、ビットコインを日常的に利用できる環境を整えることが大きな目的でした。
デザインのポイント
今回の受賞の要因とされたデザインのポイントには、以下のような点があります。
- - ユーザーが変わらないメルカリでビットコインを使った買い物ができること
- - ビットコインを「持つ」と「使う」が一つのアプリ内で実現されること
- - ビットコインと商品の交換を通じて新たな消費行動が生まれること
特筆すべきは、これまでビットコインが投資の対象として取り扱われがちだった中で、日常の買い物に活用できるようになるというその革新性です。利用開始から約1ヶ月で10万回の取引があったこともその証です。
サービス利用者の動向
このサービスは、メルカリのビットコイン取引サービスを利用するユーザーの約8割が暗号資産取引を初めて経験した方々です。このことは、暗号資産を持つことに対する心理的障壁を減少させ、実際に使うことに対しても新たな体験を与えることを目指しています。サービス利用を通じて、ビットコインの持ち方や使い方について多くの人に理解してもらうことが重要です。
複雑であると思われているビットコインの決済機能は、メルカリの商品購入画面からポイントの使用と同じように簡単に利用できるよう工夫がされています。
未来への期待
メルコインは、ビットコインをもっと身近に感じてもらうために、さらなる取り組みを進めています。例えば、ユーザーがビットコインを利用することによって新しい価値の循環が生まれることを促すため、今後もデザインやサービスの向上に努めていくとしています。また、メルカリグループ全体でのエコメルカリ便やまとめ買い、メルカリ寄付など、他のサービスでもグッドデザイン賞を受賞しており、企業全体としてデザインの力を活かしていく姿勢が評価されています。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は1957年に設立された日本では唯一の総合的なデザイン評価機関です。この賞は、良質なデザインを持つ製品やサービスを広く評価し、産業や文化の発展に寄与する活動として、多くの企業やデザイナーに支持されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、良いデザインを象徴する存在として、多くの人々に認識されています。今回の受賞も、その価値をさらに高めるものとなるでしょう。