ANRI、創薬ベンチャーエコシステム強化事業の認定VCに選出される

独立系ベンチャーキャピタルのANRIが、令和6年度の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」において、日本医療研究開発機構（AMED）から認定ベンチャーキャピタル（VC）に選定されました。この選定は、創薬ベンチャーを支援するための重要なステップと言えるでしょう。AMEDは、この事業を通じて非臨床試験や臨床試験の迅速な進行を目指しており、ANRIはこの流れを支える立場として、シード期のスタートアップとの連携を強化していきます。

AMEDが推進する「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」は、創薬スタートアップが直面する開発資金不足の解消を目的としています。このプログラムでは、認定VCが出資した資金を基に、医薬品の実用化を目指す創薬ベンチャーに対してAMEDが補助金を交付します。ANRIの榊原和洋シニアアソシエイトは、技術とその開発に必要なリソースを組み合わせ、起業家たちの成長を支援する体制を整えてきたことが今回の採択につながったとコメントしています。

ANRIの設立は2012年で、以来シード期のスタートアップに特化してきました。現在は複数のフラッグシップファンドを運営し、280社以上への投資を実現し、運用総額は約780億円に達しています。このように、ANRIはインターネット領域だけでなく、ディープテックやライフサイエンスなど、幅広いテクノロジー領域のスタートアップへの支援に力を入れています。

最近では、起業家と投資家の交流を促進するために、六本木ヒルズ森タワーにスタートアップの集積地「CIRCLE by ANRI」を開設しました。このスペースは、起業の準備段階から起業家を支援できる環境を提供し、コミュニティの形成を図っています。 ANRIのビジョンは「未来をつくろう、圧倒的な未来を」というものであり、これは今後の投資活動にも色濃く反映されることでしょう。

ANRIが認定VCに選定されたことは、創薬ベンチャーの支援体制が一層強化されることを意味しており、今後のスタートアップの成長に大いに期待が寄せられます。新たな技術の実用化に向けた取り組みは、医療の発展に寄与することが期待され、さらなる注目を集めることになるでしょう。

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