驚きを脳波で測定、金色の玩具が受賞した理由とは
近年、さまざまな分野で脳波の研究が進んでいます。そんな中、東海光学株式会社と株式会社パイロットコーポレーションが共同で行った研究が、特に注目を浴びています。この研究は、玩具が金色に変化したときに私たちが感じる「驚き」を脳波で可視化するというもので、実際の研究結果が「第21回日本感性工学会春季大会」で発表され、「優秀発表賞」を得るに至りました。
研究の背景
金色は特別な色として私たちの中で認識されています。しかし、実際にその色を見るとどのように感じるのでしょうか?この問いに対する答えを追求するために、東海光学とパイロットコーポレーションの研究チームは、脳波測定を用いた実験を行いました。研究の主な目的は、玩具のデザインで金色を使用する際の心理的効果を理解することでした。金色に変化するお寿司のネタに対する驚きの度合いを、脳波を用いて評価したのです。
研究成果
実験では「サーモン→マグロ」という色の変化と、「サーモン→金のお寿司」という変化の驚きを比較しました。脳波のデータにより、金色に変化した際の驚きの強さは、なんとサーモンからマグロへの変化の2倍であることが示されました。この結果は、金色の影響が特に大きいことを明らかにしました。
受賞の喜びと今後の展望
この研究が評価され、「日本感性工学会優秀発表賞」を受賞したことは、研究チームにとって大きな栄誉です。受賞者の一人、東海光学の小崎瑞貴さんは、「金色に変化すると驚きが大きいことが分かり、嬉しく思っています。試作品を用いた実験は、共同研究のパートナーであるパイロットコーポレーションの協力のもと、非常に意義のあるものでした」と語っています。今後も、両社はさらなる研究を続け、ニーズに応じた製品開発を行っていくことでしょう。
研究発表の詳細
本研究は2026年3月に栃木県で開催された「第21回日本感性工学会春季大会」において発表されました。発表された内容は、脳波を用いた寿司形玩具の金色へのネタ色変化評価に関するもので、業界内で大きな関心を集めました。研究に参画した東海光学の水野や鈴木も、この実験の成果に満足しています。
企業の紹介
東海光学株式会社は、1939年に創業以来、眼鏡レンズの製造・販売を行っている企業です。現在では、光学薄膜製品の製造など、事業の幅を広げています。「独自の技術を磨き、世界に目を向ける」という姿勢の下、90カ国以上に展開しており、脳科学を活用した新しい製品の開発にも力を入れています。金色をテーマにした今回の研究も、その一環といえるでしょう。
こうした取り組みを通じて、今後も新たな研究や製品がどのように生まれるのか、目が離せない状況です。