MIRARTHエナジーが挑む風力発電への新しいステップ
東京都千代田区に本社を置くMIRARTHホールディングス傘下のMIRARTHエナジーソリューションズ株式会社(以下「MES」)は、北海道の乙部町に位置する風力発電所「ミラースウィンドパワー北海道乙部発電所」を新たに取得しました。この発電所は、グループ内のMIRARTHアセットマネジメント(以下「MAM」)が日本風力開発株式会社と共に開発したもので、2023年10月から稼働を開始しました。
持続可能な社会の実現への取り組み
MIRARTHホールディングスは、2022年に持株会社体制に移行後、再生可能エネルギー事業を強化し、温室効果ガスの削減とカーボンニュートラルな社会の実現を目指しています。MESは主に太陽光発電を中心に事業を進めてきましたが、今回の風力発電所の取得により、冬季における発電能力が向上し、安定した事業運営が可能になります。
環境フレンドリーなファイナンスの活用
新たに取得した発電所に対するファイナンスには、MAMが得意とするプロジェクトファイナンスが適用され、環境改善効果が見込まれる「ほくとグリーンローン」や「荘銀グリーンローン」が利用されます。この金融手法は、環境に配慮したプロジェクトを支える先進的なモデルとされています。
MIRARTHの成長戦略と社会貢献
MIRARTHホールディングスの存在意義は、「サステナブルな環境をデザインする力で、人と地球の未来を幸せにする」という目的に基づいています。この目的に向け、不動産事業に力を入れるだけでなく、自然エネルギーの導入や地域創生への取り組みも進めています。
特に、タカラレーベンというコア事業を持つグループは、地域戦略推進部を新設し、地域に根ざした事業を推進しています。小田原市や高岡市、甲府市などでの再開発事業を通じて、地域の活性化に寄与しています。
グローバルな展開とSDGsへの貢献
エネルギー事業の中核を担うMESは、2013年から開始したメガソーラー事業から段階的に成長を遂げ、2021年にはバイオマスや風力発電にも参入しました。また、2024年にはカンボジアに現地法人を設立し、カシューナッツの加工事業やバイオマス燃料化事業も展開する予定です。
加えて、温室効果ガス排出量の削減を目指し、中長期的には2030年度までに45%減、2050年度までにはネットゼロ達成を目標としています。
まとめ
MIRARTHエナジーソリューションズの新しい風力発電所取得は、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要なステップです。同社は、今後も再生可能エネルギーの事業拡大を目指し、環境に優しいソリューションを提供することで、社会の持続可能性向上に貢献することを誓います。未来を見据えた取り組みに、今後の動向が期待されます。