パナソニック、脅威分析ソリューション「VERZEUSE(R) for TARA」発表
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、自動車の開発初期段階でのサイバーセキュリティ強化に向けて、新しい脅威分析ソリューション「VERZEUSE(R) for TARA」を開発しました。このソリューションは、ISO/SAE 21434に準拠しており、自動車のサイバー攻撃からの防御を目的としています。
「VERZEUSE(R) for TARA」とは?
自動車がますますデジタル化し、複雑化する現代において、サイバーセキュリティの重要性は増しています。パナソニックの「VERZEUSE(R) for TARA」は、車両および車載機器のサイバーセキュリティリスクを効率的に評価し、迅速に脅威分析を行うことが可能です。
このシステムは、開発者がセキュリティの専門知識を持たなくても、選択式の質問票に答えるだけで自動的に脅威や脆弱性を評価し、パナソニックの脅威情報データベースから対策を提案する仕組みを導入しています。これにより、自動車のセキュリティを高めるための必要な情報が簡潔に得られるという非常に利便性の高い特徴があります。
効率的な脅威分析を実現
パナソニックのこの新ソリューションは、80以上の車載製品に適用されており、特にナビゲーションシステムのような大型のシステムでは、従来の手作業で行っていた脅威分析と比べて作業工数を最大90%も削減した実績があります。
これは、顧客であるカーメーカーからも高く評価されており、リスクアセスメントに関するコンサルティング案件を複数受託しています。
特徴
「VERZEUSE(R) for TARA」の特長は、以下の3点です。
1.
セキュリティに不安を持つ開発者も、短期間で脅威分析ができる
2.
具体的な脅威とその対策を明示的に理解できる
3.
リスクや対策情報が定期的にアップデートされる
これにより、企業は常に最新の脅威情報に基づいた対策を講じることが可能となり、サイバー攻撃に対する耐性を向上させることができます。
今後の展望
「VERZEUSE(R) for TARA」は、2024年11月20日から22日に開催される「EdgeTech+ 2024」に出展予定です。この展示を通じて、多くの企業や開発者に向けてその特長と価値を広めていく予定です。
自動車業界の安全性を高めるために、パナソニックは今後も革新的なソリューションを提供し続けるでしょう。時代のニーズに応えた「VERZEUSE(R) for TARA」は、未来の自動車のセキュリティを形作る鍵となる存在です。
詳細については、パナソニックの公式ウェブサイトやプレスリリースをご覧ください。