Z世代のお金事情：投資と美容代が支出のカギに

株式会社MERYが実施した『お金に関するMERYアンケート』がZ世代の消費に迫ります。この調査は、2025年4月に全国の独身者300名を対象に行われ、彼らの支出項目や年収、貯金状況が明らかになりました。具体的な結果からは、男女の間で異なるお金の使い方が顕著に表れています。

調査の概要

調査は、インターネットを通じて2025年4月10日から12日の間に行われました。対象は18歳から29歳の男女で、集計されたサンプル数は300名です。調査の目的は、野生のZ世代の意識や行動を把握し、マーケティング戦略に役立てることです。

男女の支出傾向

調査の結果、月々の支出項目で最も重視されているのは「住居費」と「食費」となりました。これは、男女を問わず共通する結果ですが、興味深いことに、男性は3位に「投資」を挙げ、女性は4位に「美容代」がランクインしています。この傾向からは、男性が将来のために投資を重視する一方で、女性は自分磨きにお金をかける意識が強いことが伺えます。

特に女性は、美容やファッションに対する支出割合が男性よりも高くなっています。調査によると、男性の約40%が何らかの形で投資を行っているということで、経済的な自立や資産形成に関心を持っていることがわかります。対照的に女性は、自己投資に関心が高く、特に美容代やファッションに多くのお金を使う傾向が見られます。

Z世代の年収と貯金状況

次に、Z世代の年収についてのデータを見てみましょう。調査によれば、250万円から450万円の年収帯がボリュームゾーンとされ、特に300万円以上350万円未満が18.7%を占める結果となりました。この結果は、Z世代が実際の経済状況とどのように向き合っているかを示しています。

また、貯金に関する質問では、毎月の貯金額と総貯金額の両方で「0円〜1万円未満」と答えた参加者が多かったことが特徴的です。つまり、経済的な余裕があまりない一方で、将来を見据えたお金の使い方を考えるZ世代が多いことがわかります。

支出項目の詳細

調査では、月々の支出項目として「住居費」「光熱費」「食費」「スマホ代・通信費」「美容代」「交際費」「娯楽費（特に推し活など）」「洋服代」「生活消耗品」「サブスクリプション代」「習い事」「保険・医療費・薬代」「投資」「親への仕送り」「返済（奨学金を含む）」「その他」の16項目が設けられました。この中で特に「美容代」「交際費」「娯楽費」が重要な支出項目として挙げられる結果となりました。