FastlyとSTCLabの戦略的パートナーシップ
グローバルエッジクラウドプラットフォームを提供するFastly, Inc.の日本法人、ファストリー株式会社(カントリー・マネージャーの今野芳弘氏)は、トラフィック管理のスペシャリストであるSTCLab Inc.(代表:朴馨駿氏)との戦略的パートナーシップを発表しました。これにより、メガトラフィック時代に直面する企業の新たな課題に取り組み、ブランド信頼と顧客体験の向上を目指します。
パートナーシップの背景
近年、eコマースやメディア、広告、金融業界で、特定の商品の販売やイベントの開催に関連するWebサイトが重く利用されるようになっています。これによって、アクセス集中時にWebシステムの応答が停止し、顧客体験が損なわれることが増加しています。この課題は、AIツールやボット、不正ユーザーによる大量アクセスが原因で、ブランドイメージを損なうリスクも高めています。企業は、ただシステムを稼働させるだけでなく、予測可能な接続や公平な参加環境、セキュリティの確保を求められています。
提供されるソリューション
このパートナーシップの中でFastlyとSTCLabは、自社の技術を組み合わせた「トラフィックスパイク保護ソリューション」を共同展開します。このソリューションは、Fastlyのグローバルエッジ配信ネットワークとSTCLabの仮想待合室ソリューション「NetFUNNEL」を統合することで、リアルタイムでのトラフィック分散を実現します。このアプローチにより、高パフォーマンスと安定性を低コストで顧客に提供します。日本市場での顧客接点の拡大を貢献することで、メガトラフィック時代における新たな課題に戦略的に取り組むことが可能となります。
具体的な活動について
今後、FastlyとSTCLabは次の分野で連携を強化し、具体的な活動を展開していく予定です。
1. 大規模アクセス時のトラフィック分散およびサーバー保護の共同マーケティング。
2. 不正ユーザーの検出及びブロックによる公平なサービス提供の提案。
3. クラウドインフラの運用効率を高めるためのコスト最適化モデルの共同開発。
4. Webセキュリティーソリューションを共同で提案。
企業の特徴と影響
Fastlyは、Webパフォーマンスの向上やセキュリティ強化を通じて、オンラインの顧客体験を支援しています。Global規模のイノベーションを推進するEdgeコンピューティングの提供により、企業が高速かつ安全な環境を実現できるようサポートしています。
一方、STCLabの「NetFUNNEL」は、大規模なトラフィックにも対応できるソリューションで、同時アクセスを精密に制御し、リアルタイムの管理が可能です。これにより、顧客体験の改善とトラフィックの安定化が図られます。
代表のコメント
ファストリー株式会社のカントリーマネージャー、今野芳弘氏は「NetFUNNELとの統合によって、顧客ロイヤリティやブランドイメージを守りつつ、コストダウンを実現する新たなWeb関連技術が生まれる」と語っています。これにより、両社が共同で新しい価値を市場に提供できることに期待が寄せられています。
STCLabの朴馨駿氏も、「最も公正な顧客体験を提供するという理念は、両社の共有する価値観であり、このパートナーシップによって多くの企業が成功することを確信している」と述べています。
FastlyとSTCLabの連携が、今後のトラフィック管理においていかに影響を与えるか、これからの展開に注目です。