ワタミと陸前高田市の持続可能な森づくりへの取り組み
2025年2月4日、ワタミ株式会社は陸前高田市および公益財団法人Save Earth Foundation(SEF)と共に、「陸前高田市企業等による森づくり制度」に関する協定を結びました。この協定は、陸前高田市内の森林の機能を維持・強化し、企業の継続的な訪問を通じて地域の活性化を図ることを目指しています。
活動の概要
具体的には、両者が協力して行う森林活動が予定されています。初めに、ワタミ社をはじめとする参加企業は、2025年度から特定の森林エリアで植樹や下草刈り、間伐、枝打ちなどを行います。また、陸前高田市は企業のニーズを考慮した活動場所を提供し、地域の森林組合と協力して支援を行います。この取り組みは、2023年にワタミエナジー株式会社とSEFが締結した「森林資源の活用に関する連携協定」を受けて制度化されたものです。
参加企業とその役割
初回の締結式には、ワタミの他に、株式会社ウェイストボックス、ガイアドリーム、ニッスイ、ボンマックス、理研ビタミン、ローソンの合計7社が参加しました。これらの企業は、陸前高田市において森林の保全や地域社会への貢献に努めることを誓い合いました。
森林保全の目的
本協定が目指すのは、持続可能な森林経営を確立し、将来世代にその価値を引き継ぐことです。具体的な取り組みには、地域の特性に応じた森林クレジットの創出、森林生態系に関する調査・啓発活動、自治体と企業による森林活動の促進が含まれます。
生物多様性の保全と脱炭素社会
ワタミがこの取り組みを行う背景には、生物多様性の保全や脱炭素社会の実現に対する強いコミットメントがあります。森林の再生や保全活動を通じてCO2の吸収能力を高め、地球環境に貢献することが狙いです。また、この活動は社員研修や環境教育の場にも役立てられ、次世代の育成にも寄与する計画です。
過去の取り組みとの関連
実は、ワタミと陸前高田市の関係は長い歴史があります。2011年から渡邉社長が市の参与を務め、地域イベントや経営塾などを行ってきました。さらに、2021年4月には「陸前高田ワタミオーガニックランド」を開業。この場所は、再生可能エネルギーを利用した循環型農業のモデルケースとして期待されています。
ワタミグループの40周年
2024年5月にはワタミグループが創業40周年を迎えます。この特別な年に、感謝の気持ちを込めた「40周年ありがとうYEAR」として様々な特典やイベントが企画されています。地域活性化や持続可能な社会の実現に向けたワタミの活動は今後も続くでしょう。
結論
陸前高田市との協定締結は、ワタミにとって単なるビジネス活動を超え、地域社会への真摯な貢献の象徴と言えます。この取り組みが成功し、持続可能な社会の構築に繋がることを期待しています。