新明電材の挑戦
2025-11-28 16:27:05

新明電材株式会社、心理的安全性を育む職場環境の実現へ。

新明電材株式会社、心理的安全性を育む職場環境の実現へ



新明電材株式会社が取得した「ホワイト企業認定」は、その会社が単なる「ブラック企業ではない」ことを超えて、社会や家族に応援され、次世代に残したい企業であることを示しています。この認定は、厳格な70項目の審査基準を基に行われており、2025年11月時点で607社が受けた実績があります。その中に新明電材も名を連ねることができました。

会社の理念と社員との共創



新明電材は、「電設資材のベストパートナー」として、地域とともに生活の支えとなっています。会社の理念には「地域と共に」「顧客と共に」「社員と共に」「社会と共に」「礼節と共に」という5つの共存の精神があります。これをもとに、社員が安心して挑戦でき、成長できる職場づくりを目指しています。特に「働きがい」と「働きやすさ」を両立させることが、企業や人材が共に成長するための基盤であると信じています。

制度はトップダウンで決定されるのではなく、社員が自らの意見を反映できるスタイルが形成されています。この新しい企業文化は、経営層が現場の課題に真摯に向き合う姿勢をもって支えられています。

心理的安全性の重要性



現在、新明電材が特に力を入れている取り組みが「心理的安全性の高い職場」を築くことです。電設業界では、伝統的に厳しさや妥協を許さない風土が依然として存在しています。これが社内の雰囲気にも影響を与え、多くの若手社員が「質問しづらい」と感じることがあったのです。このような環境は、新入社員を含む若い世代にとって大きなストレス要因だと認識されています。

そのため新明電材では、職場の心理的安全性を向上させるまず第一歩として、“制度”からアプローチを始めました。2024年6月には「帰省手当」を導入し、遠方から来ている社員のメンタルヘルスをサポートしています。また、新卒社員のためには3ヶ月の新人研修を行い、中途入社者にも研修を設定しており、社員が安心して意見を言える環境を整えています。

選ばれる会社への進化



人手不足が深刻化する中、同社が目指すのは「辞めない仕組み」作りではなく、「選ばれる価値」を創出することです。福利厚生や研修制度はその一環に過ぎず、本質は一人ひとりが自己のキャリアに対して意味を見いだせる環境の整備にあります。「会社が決めた道」とは異なり、社員自身が自らの道を選べるようにすることが重要だと言えます。

新明電材では評価制度の見直しや対話の場を定期的に設けることに加え、現場のマネージャーに対する対人支援研修を導入するなど、人的資本の投資を進めています。このアプローチは、企業の成長と社員の人生の交差点を生む重要な要素となり、特に人的資本経営に関する実践例としても注目されています。

代表のビジョンと決意



あらゆる取り組みを経て、ホワイト企業認定を取得できた理由の一つには、社員の声があったことが挙げられます。代表の加藤氏はその声に耳を傾け、制度に着実に反映させてきました。若い世代の「この会社で頑張りたい」という意識を実感できる組織であり続けるため、変化を恐れず「人に向き合う経営」を徹底していく考えを示しています。

職場の雰囲気は可視化できない要素ですが、社員の行動や離職率に大きな影響を与えることは間違いありません。新明電材株式会社は「制度を作ること」以上に、「社員が声を上げられる文化を育てること」に力を注いでいます。この変化はすぐには結果として現れないかもしれませんが、持続可能な未来を築くための大切な一歩となるでしょう。

このホワイト企業認定は、同社のビジョンである「人を大切にする経営が企業の未来を築く」という姿勢を裏付けており、今後もこの取り組みをより強化し続けていくことが期待されています。


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会社情報

会社名
一般財団法人日本次世代企業普及機構
住所
大阪府大阪市北区西天満5丁目6-4SNビル4階 株式会社ソビア内
電話番号
0120-514-461

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