調理師養成の動向
2024-09-12 13:58:24

調理師養成施設の入学者数と留学生動向に関する調査結果

調理師養成施設の入学者数と留学生動向に関する調査結果



2024年度の「調理師養成施設入学者・留学生実態調査」が、公益社団法人全国調理師養成施設協会によって行われ、調理師学校における入学者数や留学生の実態が明らかになりました。この調査は、全国の調理師養成施設において、過去数年にわたって実施されてきたもので、2024年度は263校からの回答を受け、99.2%の回答率を記録しました。

入学者数の動向



コロナ禍によって一時的に減少していた調理師学校の入学者数ですが、昨年度に引き続き、横ばい状態が続いています。調査結果によると、調理師不足が懸念される中、調理師の需要は高まっており、今後の入学者数の復調が期待されています。特に地域や観光産業の回復が進む中、調理師としてのスキルを持つ人材が求められています。

留学生の増加



調査によると、今年度の留学生の入学者総数は264人で、昨年度と比べて43人の増加が見られました。コロナ後初の増加となり、特に中国、韓国、ベトナム、台湾などの国々から多くの留学生が集まっていることが特徴です。出身国はアジア圏に集中し、昨年度と同様に29カ国からの受け入れがあり、昨年の16カ国と比べて増加しています。

留学生の受け入れを強化するため、各学校では新たなプログラムを設ける動きも見られ、今後の留学生入学者数の動向には注目が必要です。

課程別の在籍状況



調理師学校における留学生の課程別の在籍状況を調査すると、1年制課程と比較して、2年制以上の課程に在籍する留学生が約3倍もいることが分かりました。これは、より専門的な調理技術を習得したいという留学生の意識を反映していると考えられます。

日本料理の人気



留学生が専攻する料理部門について調査した結果、約6割が日本料理を選んでいることが分かりました。以前は日本料理を専攻する留学生が7割を超えていましたが、近年、他国籍の料理を学ぶことへのニーズが高まっていることも影響しているかもしれません。日本の調理師学校では、他国の料理を学べることが大きな特色であり、留学生たちが求めるスキルの幅も広がっているようです。

調査の概要



  • - 調査名: 2024年度調理師養成施設入学者・留学生実態調査
  • - 調査期間: 2024年5月9日~5月31日
  • - 調査対象: 全調理師養成施設265校(内263校より回答)
  • - 実施主体: 公益社団法人全国調理師養成施設協会

この調査結果を基に、調理師養成と留学生受け入れの動向を引き続き注視し、今後の市場における調理師や留学生の役割についての理解を深めていくことが求められています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
公益社団法人全国調理師養成施設協会
住所
東京都渋谷区代々木2-13-4新中央ビル3階
電話番号
03-3374-5381

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。