第62回愛媛マラソンでの新しい取り組み
愛媛県の松山市で開催される第62回愛媛マラソンは、デジタル技術を駆使した新たなサービスを導入します。2024年2月9日に行われるこの大会では、完走者に対して従来の紙の完走証ではなく、タイム入りのNFT(Non-Fungible Token)完走証を発行・配布します。これは国内のフルマラソン大会において、NFT完走証の発行が行われるのは初めての試みとして注目されています。
この取り組みは、愛媛新聞社と東京都に本社を持つスタートアップ企業、株式会社Swandiveが共同で行っており、昨年の第61回マラソン大会でも参加者に好評を得た手法を踏襲しています。NFTは特性として、改ざんが困難であり、デジタルデータの所有権を証明することが可能です。そのため、マラソン参加者にとっても、自らの完走を証明する新しい方法として、大きな価値を提供します。
NFT完走証の特徴
今回の完走証には、「FINISHER」の文字の下に完走タイムが記載されており、視覚的にも満足度の高いデザインを取り入れています。背景には青空、夕焼け、そして金色の3種類が用意されており、特に金色のバージョンは出現率が10%というレア扱いです。このようなバリエーションにより、完走者は自分の競技をさらに特別なものとして感じることができるでしょう。
NFTの取得方法
NFTの取得方法は極めて簡単です。Swandiveが開発したサービス「2.99」を利用することで、Web3技術に不慣れな方でも簡単にNFTを体験できるのが特徴です。GoogleアカウントやApple IDを所持していれば、特別な手続きなしでNFTをダウンロードできます。また、大会当日には会場内に設けられた特設ブースでもサポートを行い、参加者がスムーズにNFTを取得できるように配慮される予定です。
愛媛新聞社の今後の方針
愛媛新聞社は、今回のNFT完走証の提供を通して、参加者や協賛企業に向けたさまざまな活用方法を研究しています。デジタル化が進む現代の中で、マラソン大会の運営をさらに充実させる方法を模索しており、参加者がより満足できる大会の実現に努めていく方針です。このような取り組みは、今後のマラソンイベントにおいても広がっていくことが期待されています。
第62回愛媛マラソンは、デジタルとフィジカルの融合した新たな試みが話題を呼ぶことが予想されます。参加者たちはこの大会を通じて、NFTという新しい形の完走証を手に入れ、記憶に残る一日を過ごすことができるでしょう。これからのマラソンは、ただの距離を競うだけではなく、デジタルコンテンツとしても価値を持つ時代に突入しているのです。