杉山清貴&オメガトライブが追悼ライブを開催
今年3月に突然の訃報で亡くなったドラマー、廣石恵一さんを偲び、杉山清貴&オメガトライブは7月19日、東京都日比谷野外大音楽堂で特別なライブ「お〜い、ヒロイシ!」を行いました。このライブは、彼の追悼を目的に、もともとは杉山清貴自身のソロコンサートとして企画されていたものの、急遽バンドとしてのパフォーマンスに変更されました。
開演前、会場に集まったファンたちの期待に満ちた空気の中、バンドメンバーがステージに上がると、一気にオメガトライブの世界へと引き込まれました。オープニング曲には「BECAUSE」が演奏され、続いてデビューシングル「SUMMER SUSPICION」が響き渡ると、その場の雰囲気は一気に熱く盛り上がりました。
杉山は演奏の合間にメンバーを紹介しながら、特に故・廣石さんについて言及しました。「去年のツアーでは廣石が普通にドラムをやると思っていたが、まさかの事態に…」と語り、その言葉にファンたちも共感するように頷きました。続けて「お〜い、ヒロイシ!」の声が大きく響き渡る中、次の曲「TRUE WIND」へと繋がりました。
ライブの中では、「君のハートはマリンブルー」、「ガラスのPALM TREE」といったヒット曲に加え、前身バンド「きゅうてぃぱんちょす」の楽曲も披露され、特別ゲストのドラマーたちが参加して楽しい交流も生まれました。特筆すべきは、ゲストドラマーのバスドラには廣石さんの似顔絵が描かれていたこと。この絵は杉山自身が手掛けたもので、彼の存在を常に感じさせる演出となりました。
後半には杉山のソロデビュー曲や他の人気シングルも披露され、観客は心を込めてその音楽に耳を傾けました。「ROUTE 134」で本編は終わり、アンコールでは「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」をみんなで楽しみ、林哲司がゲストとして登場すると、さらに盛り上がりが加速しました。
ライブ終了後、多くのファンが「チケットが取れなかった」と口々に語るなか、杉山は新たに「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」の開催を発表しました。全国各地のファンと共に廣石さんを追悼するためのこのツアーは、9月12日からスタートし、神奈川を皮切りに福岡、名古屋、大阪、札幌、仙台、広島、新潟、東京の9都市で全21公演を行う予定です。これにより、日比谷野音では感じられなかったファン同士の一体感が全国各地でも創られることでしょう。
このようにして杉山清貴&オメガトライブの音楽は、廣石恵一さんの存在を忘れずに、これからも多くのファンの心に響いていくことでしょう。追悼ライブ「お〜い、ヒロイシ!」の感動も冷めやらぬ中、全国ツアーへの期待が高まります。