総務省がIPネットワーク設備委員会報告(案)に対する意見募集結果を発表
大規模災害時の通信サービス維持に向けた取り組み、総務省が意見募集結果を発表
総務省は、情報通信審議会情報通信技術分科会IPネットワーク設備委員会がまとめた「ネットワークのIP化に対応した電気通信設備に係る技術的条件」のうち、「大規模災害発生時における通信サービスの維持・早期復旧のために今後取り組むべき対応の方向性」に関する報告書案に対する意見募集の結果を発表した。
今回の意見募集は、令和6年10月2日から11月1日にかけて行われ、6件の意見が提出された。総務省は、提出された意見と、それに対するIPネットワーク設備委員会の考え方を公表している。
この報告書案は、今後、情報通信審議会情報通信技術分科会で審議される予定だ。
背景:通信インフラの重要性が高まる中、災害対策が課題
近年、自然災害の規模や頻度が増加しており、通信インフラの重要性はますます高まっている。特に、大規模災害発生時には、通信サービスの維持・早期復旧が人命救助や社会機能の維持に不可欠となる。
総務省は、通信インフラの強靭化に向けた取り組みを強化しており、その一環として、IPネットワーク設備委員会を設置し、災害対策に関する検討を進めている。
今後の展望:より強靭な通信インフラの実現へ
今回の意見募集で得られた意見は、今後の検討に反映される予定だ。総務省は、関係者と連携し、大規模災害発生時でも安定した通信サービスを提供できるよう、更なる対策を進めていく方針を示している。
関係者の声
今回の意見募集に対して、通信事業者や学識経験者などから様々な意見が寄せられた。
通信事業者A社: 「災害対策は喫緊の課題であり、今回の報告書案は重要な一歩である。今後、より実践的な対策を検討していく必要がある。」
学識経験者B氏: 「通信インフラの強靭化には、技術的な対策だけでなく、制度的な整備も必要となる。今回の報告書案を踏まえ、更なる議論を進めていきたい。」
まとめ
総務省は、IPネットワーク設備委員会報告(案)に対する意見募集の結果を発表した。今回の意見を踏まえ、今後、大規模災害発生時の通信サービス維持・早期復旧に向けた取り組みを強化していくことが期待される。