温室効果ガス排出量算定と第三者検証セミナー:脱炭素化に向けた企業支援
2023年11月28日、リクロマ株式会社と株式会社サステナビリティスタンダードパートナーズ(SSP)は、企業の温室効果ガス排出量算定と第三者検証に関する共催セミナーを開催しました。
近年、ESG投資の増加や気候変動への関心の高まりを受け、企業の非財務情報の開示がますます重要になっています。特に、温室効果ガス排出量(Scope1、2、3)は、企業のサステナビリティ戦略において重要な指標であり、正確な算定と開示が求められています。
本セミナーでは、この課題解決に向け、両社がそれぞれの専門性を活かした講演を行いました。SSPからは第三者検証のプロセスや重要性、よくある課題などが解説され、リクロマからはScope1、2、3の算定方法、妥当性チェック、修正プロセスなどが詳しく説明されました。
セミナー内容:専門家による実践的な解説
セミナーは、まず両社の開会あいさつから始まりました。その後、SSPの西平氏による「第三者検証」に関するプレゼンテーションでは、第三者検証の目的、検証プロセス、よくある問題点などが具体例を交えて分かりやすく解説されました。特に、検証において発見されることが多い問題点や、その対策方法について詳細な説明があり、参加者にとって非常に有益な情報となりました。
続くリクロマの加藤氏による「Scope1,2,3算定」に関するプレゼンテーションでは、温室効果ガス排出量の算定における精度を高めるためのポイントや、よくある修正事例、そして、効率的な算定と改善のための具体的な手法が示されました。参加者は、自社の算定プロセスを見直す上で参考となる多くの示唆を得ることができたようです。
質疑応答の時間は、セミナー後に行われたアンケートを通して個別に対応されました。参加者からの様々な質問に対して、専門家が丁寧に回答することで、理解を深める機会が提供されました。
参加対象者とセミナーの目的
本セミナーは、温室効果ガス排出量の算定に携わる担当者、サステナビリティ対応の強化を検討している企業関係者、有価証券報告書への開示やサステナビリティ基準審議会(SSBJ)への対応に迫られている企業関係者など、幅広い層を対象としていました。
セミナーの目的は、参加者が正確な排出量算定と開示を行うための知識とスキルを習得すること、そして、第三者検証による信頼性向上を目指すことでした。
登壇者プロフィール
加藤 貴大氏(リクロマ株式会社 代表取締役CEO)
PwC Mexicoでの経験を経て、リクロマ株式会社を創業。気候変動問題への深い知識と豊富な経験を持つ。
西平 美侑氏(株式会社サステナビリティスタンダードパートナーズ 事業開発)
オーストリアでのサステナブルビジネス専攻を経て、日系企業で国際的なビジネス経験を積む。現在はSSPで事業開発に携わる。
企業紹介
リクロマ株式会社
「気候変動時代に求められる情報を提供することで社会に貢献する」という理念のもと、TCFD提言対応や温室効果ガス算定、目標設定(SBT)、削減施策設定、ネットゼロへの移行計画など、気候変動に関する幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
株式会社サステナビリティスタンダードパートナーズ
非財務情報に関する第三者保証、非財務情報に関する各種コンサルティングを専門とする企業です。
まとめ
本セミナーは、企業のサステナビリティ推進に貢献する有益な情報提供の場となりました。参加者は、専門家からの具体的なアドバイスや最新情報を得て、今後の事業活動に役立てることができたでしょう。今後、企業の温室効果ガス排出量の算定と開示はますます重要になっていくため、このようなセミナーは、企業の持続可能な発展に大きく貢献すると言えるでしょう。