韓国スタートアップの日本市場進出を支援する新プログラム始動

株式会社ゼロワンブースター（以下、01Booster）は、蔚山に拠点を置く創造経済イノベーションセンターUlsan Center for Creative Economy & Innovation（以下、UCCEI）と提携し、韓国のスタートアップ企業が日本市場に進出するための支援プログラム「U-Global Bridge Japan」を発表しました。このプログラムは選ばれたスタートアップ企業に対する実践的な支援を提供し、特に資金調達やビジネスマッチングを促進することを目的としています。

プログラムの内容

プログラムは2025年4月から5月31日までの期間中に実施され、韓国と日本（東京）を舞台に展開されます。一連の活動は、2つの部分から構成されます。国内プログラムと現地プログラムの二部構成で、具体的には1対1のメンタリング、投資家とのピッチイベント、企業との個別ミートアップなどが含まれます。これにより、選定企業の成長を多角的に支援し、日本市場への円滑な進出を促進します。

参加企業の紹介

このプログラムには、以下の5社が採択されました：

1. Sierra Base
ロボットを使った自律点検モニタリングソリューション「SIRIUS」を提供。ドローンやロボットに搭載し、点検を自動で行い、結果はwebで確認ができます。

2. Nawa
使用済みカップを回収するスマートゴミ箱「カップ끼리(コプクル)」を展開。カップを洗浄し、圧縮して収集する機能を持ち、幅広いカップに対応可能です。特に悪臭対策と手入れのしやすさが高く評価されています。

3. Fluent
生成AIを基にした対話型アバター「TalkMotion.ai」を提供。多言語のリアルタイム翻訳、感情認識機能を持ち、さまざまなカスタマイズが可能。

4. Jennerbio
ペットの遺伝子データに基づく健康診断キット「Peter's Lab Deepcheck」を販売。口腔内病原体の遺伝子分析を行い、リスクを予測します。

5. Emotive
デジタル診断と治療ソリューションを開発し、特にADHDを対象として96%の正確度を誇ります。包括的な臨床試験も経てその効果が確認されています。

UCCEIの役割とは

UCCEIは、韓国政府が設立した創造経済革新センターの一つであり、スタートアップの発展を促進するために多彩なサービスを提供します。具体的には、起業家への教育、オフィススペースの提供、投資支援などが挙げられます。製造業や重工業などの中心地である蔚山の特性を生かし、地域経済の活性化にも寄与しています。

ゼロワンブースターの取り組み

01Boosterは、「事業創造の力で世界を変える」という理念のもと、大手企業と新興企業の協力を促進するプログラムを展開しています。シェアオフィスや事業創造コンサルティング、投資支援などを行い、個人のアイデアを実現する場も提供しています。また、ベンチャー企業との連携を深め、イノベーションの創出を目指しています。