ペットボトルリサイクルの消費者意識調査2025、意外な実態と課題が明らかに!

ペットボトルリサイクルに関する意識調査2025



一般社団法人全国清涼飲料連合会が実施した「清涼飲料水容器のリサイクルに関する消費者意識調査2025」の結果が公開されました。この調査では、15歳から69歳までの男女1,253人が対象となり、特に外出先でペットボトル飲料を飲用する人口に焦点が当てられています。結果として、リサイクル意識に関する意外な実態や課題が浮き彫りになりました。

自宅と外出先におけるキャップ・ラベルの処理


あなたの自宅で飲み終えたペットボトルから、「キャップ」と「ラベル」を外している割合は81.4%にのぼります。一方で、外出先では、屋内(オフィスや学校)で39.4%、屋外(街中や公園)では30.3%の人に留まっていることが分かりました。これは、リサイクルの促進のためには、家庭だけでなく、公共の場での意識向上が急務であることを示しています。

外出先でキャップやラベルを外さない理由として多く挙げられたのは、「外した後の処理が分からない」というもので、屋内で47.2%、屋外で53.4%に達しました。このことから、リサイクル意識向上のためには、明確な分別方法の情報提供が不可欠と言えるでしょう。

リサイクルボックスの認知状況


自動販売機の横に設置されたリサイクルボックスに関する認知度も高まっており、71.8%の人がその存在を知っていると回答しました。これは、2020年の58%から着実に上昇した数字です。しかし、21.1%の人がリサイクルボックスに異物を入れたことがあると答えており、特に「プラカップ」を含む混入物は問題視されています。

リサイクルボックスの誤った使用は、回収効率を低下させるばかりでなく、時には火災などの危険も引き起こす可能性があるため、注意が必要です。業界団体は、これらの問題を受けて、正しいリサイクル方法の啓発にさらなる力を入れる方針を示しています。

日本のペットボトルリサイクル率の現状


日本ではペットボトルのリサイクル率は85.0%に達しており、その中でも「ボトルtoボトル」のリサイクルは33.7%を占めています。しかし、飲み残しが残ったペットボトルをリサイクルに回さない意識を持つ人が37.4%いることが調査され、その問題の認知度は低いことが明らかになりました。

このような課題を踏まえ、業界ではより一層の啓発活動を行い、ペットボトルを資源と捉えた行動を促す取り組みが求められています。特に、周知活動を通じて、適切な分別方法やリサイクルの重要性を周知させることが急務です。

結論


今回の調査結果から、消費者の意識には意識的なリサイクルを進める可能性が見えてきました。また、家庭での意識向上があっても、外出先での取り組みが伴っていないため、さらなる啓発が必要であることも分かりました。今後、業界全体でリサイクルの重要性を伝え、より良いリサイクル社会を築いていくために、さまざまな施策が期待されます。

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一般社団法人全国清涼飲料連合会
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