能登上布ブランド誕生
2021-06-03 10:00:07
新ブランド「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」登場、伝統の麻織物を日常に
新ブランド「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」の誕生
「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」は、能登上布の唯一の織元が手掛ける新たなブランドです。このブランドは、能登の麻織物を日常的に楽しむための着物や小物を提供することを目的にしており、そこには「能登伝統の麻織物と凛とした日常に出会う」というテーマが込められています。着心地の良い手織りの麻素材や洗練されたデザインを採用した商品は、これまで以上に身近で愉しいアイテムとして提供され、特に夏にぴったりな贅沢な日常着となるでしょう。
ブランドの誕生背景
この新しいブランドの誕生には、昨年から続いた新型コロナウイルス感染症の影響が大きく関与しています。感染症の影響で、呉服問屋からの注文が減り、多くの売り上げを失ったことを受け、織元は130周年を迎えるにあたり次世代に能登上布を繋げるための新たな方針を模索しました。この結果、9年前から展開していた小物雑貨ブランドを見直し、能登上布の着物と小物をトータルブランドとして刷新することを決めたのです。
商品の特徴と魅力
新ブランド「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」は、麻の素材感やデザインにこだわり、特に絣柄の魅力を前面に打ち出しています。具体的には、独自の手染技術によって生み出される十字絣柄のストールやマスクカバーといった商品をラインナップしています。これらの製品は、能登上布の最大の特徴である緻密で凛とした絣を見事に引き立てています。
今回、新たに発表された「能登上布 十字絣ストール『息吹』」は、職人の手染技術から生まれたものであり、柔らかな風合いを楽しむことができます。また、「ひんやりマスクカバー」は接触冷感の麻を使用しており、肌に優しい冷感を提供します。これらのアイテムは、日常に取り入れることで、伝統的な素材とデザインを感じながらも、現代の生活にマッチしたスタイルで楽しむことができるものです。
能登上布の文化と未来
能登上布は、約2000年前に遡る歴史を持つ麻の織物であり、現在は石川県無形文化財に指定されるほどの価値を誇ります。その原点は、崇神天皇の皇女が中能登地区で機織りを教えたことに始まると言われています。地元の職人たちが代々受け継いできた手染技術や上布の文化を、次世代へと繋げていくことは、このブランドの重要なミッションとも言えるでしょう。
「能登上布YAMAZAKI NOTOJOFU」は、伝統を未来へと繋げる架け橋として、能登上布の魅力を再発見し、日常に取り入れる新しいライフスタイルを提案しています。私たちの生活に、伝統的な美や文化がどのように溶け込んでいくのか、今後の展開にも期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社山崎麻織物工房
- 住所
- 石川県羽咋市下曽祢町ヲ84
- 電話番号
-
0767-26-0240