新たな時代のフィギュアスケートを支える『KOZUKA BLADES』
フィギュアスケーターの小塚崇彦選手と、高精度金属加工を手がける山一ハガネとの共同開発により、新たに誕生したスケート靴用ブレード『KOZUKA BLADES』の販売が開始されました。これまでのブレードにまつわる多くの課題に対する解決策として、選手たちのニーズに応える製品が生まれました。
背景と開発経緯
ここ数年でフィギュアスケートのレベルが飛躍的に向上し、特に本年2月に平昌で行われた冬季オリンピックでは、日本選手が見せたパフォーマンスに多くの人々が感動しました。しかし、華やかな演技の裏には選手たちの挑戦と努力が隠れています。その一つがブレードによる技術的なトラブルです。
従来のブレードは、金属を溶接して製造されるため、衝撃によって変形したり、すぐに交換が必要になることが多くありました。特に、男子トップ選手は、スケジュールの合間を縫ってわずか2週間から1ヶ月でブレードを取り替える必要があることも少なくありませんでした。さらに、手作業での溶接によって毎回品質にバラつきが生じてしまい、選手はその微妙な違いに適応しながら演技をしなくてはならない状況でした。
このようなトラブルに危機感を抱いた小塚は、山一ハガネが持つ高度な金属加工技術、特に「削り出し」の技術に注目しました。小塚と山一ハガネは、約6年間にわたり、ブレードの改良に尽力し、『KOZUKA BLADES』の共同開発に成功しました。
『KOZUKA BLADES』の特長
『KOZUKA BLADES』は、選手の体を第一に考慮した設計が特徴です。特に、ブレードに用いられている素材は極めて高い靭性を持ち、ジャンプの着地などによる衝撃をしっかりと吸収します。そのため、選手の身体への負担を軽減することができます。また、ベースプレートの強度は従来製品の約3倍に達しており、変形しにくくなっています。
さらに、本製品の大きな特長として、ブレードはひとつの金属の塊から削り出されている点が挙げられます。山一ハガネは、10ミクロン以下の誤差を実現し、99%の同一品質を保つための高精度な加工を行っています。これにより、ブレードが軽くしなやかになり、選手たちは自身の体に合わせて調整することなく、質の高いスケーティングが可能となりました。
また、こちらのブレードには6ヶ月間の製品保証が付いており、正常な使用において問題が発生した場合には無償で交換が行われる点も安心です。
まとめ
フィギュアスケートにおいて、選手のパフォーマンスを最大限引き出すためには、質の高い道具が不可欠です。『KOZUKA BLADES』は、その革新的な設計と製造方法により、選手の技術向上を助け、怪我のリスクを軽減してくれることでしょう。これからフィギュアスケートの世界でどのような活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。
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