賃貸トラブルの味方！AIが水回り問題を自動化する新サービス

賃貸トラブルのイノベーション

トゥモロー・ネットとコンシェルジュ24が協力し、賃貸住宅における水回りのトラブルに対する問い合わせ対応をAIで自動化する新たなシステム「CAT.AI CX-Bot」を発表しました。この取り組みは、顧客サービスの向上だけでなく、業務効率化にも寄与することが期待されています。

背景と課題

コンシェルジュ24は、賃貸入居者向けに水回りやカギ、ガラス、電気、ガス、給湯器、エアコンなどさまざまなトラブルに対して、24時間365日の緊急駆けつけサービスを提供しています。しかし、ユーザーのニーズが多様化する中で、迅速かつ正確な対応が求められるようになりました。これに伴い、オペレーターは負担が増え、顧客満足度の向上が難しい状況に陥りました。こうした背景から、AIによる自動化の必要性が高まったのです。

AI導入の決め手

水回りのトラブルに関しては、オペレーターが故障の状態を確認することが求められますが、音声だけではユーザーが正確な情報を伝えるのが難しく、多くの時間がかかります。そこで、CX-Botに搭載された「CXマルチモードAI®」を活用することで、ボイスボットだけでなく、チャットボットやカメラ機能を統合し、一つのプラットフォームで状況の把握が可能になります。これにより、言葉では伝えにくい状況でも、画像や動画を通じて迅速に情報を共有できます。

この高い対応力が評価され、同社の緊急駆けつけサービスの中で水回りトラブルが占める割合が約40%〜50%であるため、CX-Botの導入が決まりました。

システムの特徴

CX-Botは問い合わせの内容や訪問日程を迅速に把握することができます。トラブルの具体的な場所をイラストから選択できるユーザーインターフェイスが搭載されており、直感的に操作可能です。特に、水漏れの状況を伝えるためのカメラ・ムービー機能によって、画像や動画でより正確な情報を提供できるため、迅速な対処が可能になりました。

また、オペレーターの負担を減少させるため、サポート外の問い合わせにはテキストチャットでアドバイスを表示し、ユーザー自身が問題解決できるよう支援します。