杉本家住宅修理
2022-09-01 09:00:02

文化財「杉本家住宅」大修理のためのクラウドファンディング開始

重要文化財「杉本家住宅」について



京都市にある「杉本家住宅」は、1743年に創業した呉服商の本拠地であり、民家としては市内唯一の重要文化財に指定されています。江戸期の建物で、四条烏丸近くに位置する大規模な京町家です。主屋は1864年の大火を経て1870年に再建され、現在で152年が経過しています。さらに、2010年には国の重要文化財に認定され、2011年には庭園も国の名勝に指定されました。

現在の状況と修理の必要性



ただし、杉本家住宅は老朽化が進行しており、修理が急務となっています。1992年に保存会が設立されて以来、毎年800軒以上の京町家が消えていく中で、地域の文化を守りながら維持管理に努めてきました。しかし、152年の歴史は建物に深刻な痛みをもたらし、今回の大修理が必要不可欠となりました。具体的には、瓦の葺き替えや屋根構造部の修理、高塀の改修、耐震補強など、工事は令和4年度と5年度の2年間にわたる予定です。総工費は約2億円が見込まれていますが、コロナ禍の影響で収益が90%減少し、1500万円の資金不足が生じています。

クラウドファンディングの詳細



この状況を受け、杉本家住宅の修復に向けたクラウドファンディングが開始されました。目標金額は650万円で、支援を集める期間は2022年9月1日から10月28日までです。プロジェクトは「All or Nothing」形式で、目標金額に到達しなければ支援金は受け取ることができません。支援金は杉本家住宅の修繕・補強に使用されます。

リターン特典も充実



支援者を感謝するためのリターンも多彩です。寄付者の名前は重要文化財の土蔵に保存されるほか、入館チケットや工事完了後のお披露目会への招待が用意されています。また、貴重な古建材や京の和菓子、日本酒など、地域の文化を感じられる特典もあります。寄附金控除のコースもあるため、税制上のメリットも享受可能です。

まとめ



「杉本家住宅」は、歴史ある文化遺産を守るための取り組みです。クラウドファンディングを通じて、この貴重な建物を後世に残すための支援を呼びかけています。地域の文化を大切にするためにも、多くの人々の協力が求められます。詳細は、以下のURLをご覧ください。
プロジェクトページはこちら

会社情報

会社名
公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会
住所
京都府京都市下京区矢田町116番地
電話番号
075-344-5724

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