明石市、病児保育予約サービス導入で子育て支援を強化
兵庫県明石市では、子育て世帯の支援策として、病児保育予約サービス「あずかるこちゃん」の導入が決定しました。2024年11月15日より、市内の3カ所の病児・病後児保育室でサービスが開始されます。これにより、保護者はスマートフォンから空き状況の確認や予約、キャンセルまでを簡単に行えるようになります。
保障者と保育施設の双方へのメリット
従来、明石市の病児保育利用には、各施設への個別登録や、電話での予約が必要でした。これは保護者にとって大きな負担であり、施設職員にとっても事務作業の増加につながっていました。「あずかるこちゃん」の導入によって、これらの課題が解消されます。保護者は、時間や場所を選ばずに予約手続きが可能となり、施設職員は保育業務に集中できるようになります。
デジタル化による利便性向上
「あずかるこちゃん」は、LINEやウェブから利用できるサービスです。アプリのダウンロードは不要で、ブラウザから簡単にアクセスできます。また、従来の紙媒体による登録手続きもデジタル化され、スマートフォンからのワンタイム登録で済むようになりました。これにより、保護者の負担軽減だけでなく、施設における事務作業の効率化にも貢献します。
明石市の取り組み
明石市では、「こどもを核としたまちづくり」を推進しており、保育料の無料化や医療費の無料化など、様々な施策を実施しています。今回の「あずかるこちゃん」導入も、その一環として、子育て世帯の支援を強化する取り組みです。市担当者からは、保護者の負担軽減と利便性向上への期待が述べられています。
「あずかるこちゃん」の概要
「あずかるこちゃん」は、株式会社グッドバトンが提供する病児保育予約サービスです。保護者と病児保育室を繋ぎ、予約受付からキャンセルまでをスムーズに行えるようサポートします。現在、250以上の施設と22の自治体で導入され、16万人以上の登録児童数、53万件を超える予約実績があります。
病児保育の利用促進
グッドバトン社の調査によると、病児保育の利用経験がないという就労女性が8割を超えるという結果が出ています。その理由として、手続きの煩雑さなどが挙げられます。「あずかるこちゃん」は、こうした課題を解決し、病児保育の利用促進に貢献することを目指しています。
株式会社グッドバトン
株式会社グッドバトンは、産婦人科医の園田正樹氏によって2017年に設立されました。2020年に「あずかるこちゃん」をリリースし、病児保育事業の支援に貢献しています。「それぞれの子育てを歓迎する社会へ」というビジョンを掲げ、産前産後ケアなど、子育てに関わる幅広い分野をサポートしています。
まとめ
明石市における「あずかるこちゃん」導入は、保護者と保育施設の双方にとって大きなメリットをもたらすでしょう。デジタル化による利便性の向上は、子育て世帯の負担軽減に大きく貢献し、より安心して子育てができる環境づくりに繋がることが期待されます。今後も明石市の積極的な子育て支援策に注目が集まります。