オタフクホールディングスの基幹システム刷新プロジェクト
目次
1. プロジェクトの背景と目的
2. 具体的な取り組み内容
3. プロジェクトの成果
4. 今後の展望
1. プロジェクトの背景と目的
オタフクホールディングス株式会社は、「鉄板粉もの文化を世界へ」というビジョンのもと、積極的な新事業の創出とグローバル展開を目指しています。しかし、長年にわたる基幹システムの運用により、アドオン機能が蓄積し、システムの複雑化が進んでいました。この状況は、本社と工場間のデータアクセスを妨げ、グループ全体でのシームレスなデータ活用を阻害していました。
そのため、オタフクホールディングスはテクノスジャパンを協力パートナーに選び、グループ6社の基幹システムを従来のSAP ERP 6.0から最新のSAP S/4HANA® Cloudへとリビルドするプロジェクトを開始しました。この取り組みは「未来の事業を止めない」ための強固な経営基盤の構築を目的としています。
2. 具体的な取り組み内容
テクノスジャパンは、オタフクホールディングスの業務に精通し、課題を理解した上で、要件定義から本番稼働までを手厚く支援しました。具体的には、以下の二つの大きな目標が設定されました。
- - “業務を止めない移行”の実現: 1,000を超えるテストケースと複数回の移行リハーサルを行うことで、業務に影響を及ぼさない形での移行を実現することを目指しました。
- - Clean Core化の推進: 既存のアドオン機能を見直し、約50%削減することで、保守性と拡張性の高い基盤を確立することを目指しました。
3. プロジェクトの成果
プロジェクトの結果、オタフクホールディングスは以下のような成果を上げました。
- - 影響ゼロでの本番稼働: 2025年5月には、業務に一切の影響を与えずに本番が稼働しました。
- - アドオンの削減: 290本のアドオンが約50%減少し、システムがシンプルになったことで、運用の効率化が図られました。
- - 業務効率の向上: MRP運用を通じて、購買発注業務の作業時間が約50%削減され、年間200時間の業務削減が実現しました。
この新しい基盤により、オタフクホールディングスは将来の技術拡張や海外展開に向けて、柔軟に対応できる体制を整えることができました。
4. 今後の展望
オタフクホールディングスのプロジェクト担当者は、「新しい基盤を土台に、データ活用をさらに進め、グループ全体の成長を加速する」と語ります。また、テクノスジャパンのプロジェクトマネージャーも「今後もERPを中心に運用の最適化と機能拡張をサポートする」とコメントしています。
このように、テクノスジャパンとオタフクホールディングスの協力により、新たなDX基盤が構築されたことで、両社はさらなる成長と発展の道を歩んでいます。デジタル化が進む現代において、これらの取り組みは多くの企業にとっても参考となる事例と言えるでしょう。