Peach Carsの進展
2023-06-20 19:58:22
ケニアのPeach Cars、約7億円の資金調達で中古車市場の改革を進める
Peach Carsが中古車市場を一新
ケニアに本社を置くPeach Carsは、2020年に設立されたオートモーティブスタートアップです。最近、シードラウンドで約7億円(約500万ドル)の資金を調達し、中古車売買の新しい潮流を生み出そうとしています。特に、サブサハラアフリカ地域における車の所有を革新することを目指しています。
中古車市場の課題
実は、サブサハラアフリカでは全自動車売買市場の90%が中古車でありながら、売主と買主の間には情報の非対称性が大きいのが現状です。このため、充実した顧客体験が損なわれ、流通が円滑に進まないという問題があります。
そこで、Peach Carsは、車両の検査、適正価格のアドバイス、実車の確認、安心・安全な支払い方法の提供など、取引全体をサポートするオンラインマーケットプレースを立ち上げました。
テクノロジーで顧客体験を向上
Peach Carsの創業者兼CEO、加賀野井 薫氏は、「透明性の確保が、より良い中古車の流通を可能にする」と述べています。彼らは、透明で詳細な情報を提供することで、過去2年半で急成長を遂げ、ケニアの中古車売買プラットフォームとしての地位を確立しました。
共同創業者兼COOのZachary Petroni氏によると、同社はテクノロジーを活用して車両の検査やマーケティングだけでなく、顧客体験全般を向上させています。このようにして、Peach Carsは信頼と透明性を高めるインフラを構築し、顧客満足度を向上させることを目指しています。
新資金によりさらなる成長へ
調達した約7億円は、同社のミッション達成のために重要な役割を果たします。この資金は、顧客中心のサービス向上、テクノロジーの研究・開発、および優秀な人材の獲得に使われる予定です。加賀野井氏は、「優れた製品は優れた人材から生まれる」と強調し、積極的な人材採用に意欲を示しています。
Peach Carsは、スマートIoTやデータ解析を駆使し、サブサハラアフリカ地域での中古車市場の流通を一新するパイオニアの役割を担っています。日本との連携を進めるUTECのKiran Mysore氏も、Peach Carsの取り組みを高く評価しており、日本の自動車関連の知見とネットワークを生かしてより強固な事業展開を目指すと述べています。
未来のビジョン
同社は2024年までにほぼ全自動化された車両検査施設を構築し、売主が簡単に車両の詳細情報をアップロードできるウェブベースのツールを提供する計画です。このようにして、利用者にとって更に使いやすいプラットフォームを目指します。今後、続々と新たな人材を迎え入れて、事業の拡大を進めるとしています。
Peach Carsの取り組みは、新興市場における中古車取引の風景を変える可能性を秘めており、今後の成長が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社Cordia Directions
- 住所
- 東京都東村山市青葉町3-39-20
- 電話番号
-
042-396-1645