鹿児島県とウォーネクトが連携、越境ECの新たな道を開く
鹿児島県が株式会社ウォーネクトに「越境EC参入支援事業」を委託し、2025年度へと向けた新しい支援体制が整いました。この事業は3年連続での実施となり、より密接な行政と企業の連携が期待されます。
これまでの実績と未来の展望
令和5年度からスタートしたこの事業は、主に東南アジア市場をターゲットにしています。具体的には、ShopeeやLazadaといった越境ECプラットフォームを用いて、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイ、台湾、ブラジルの7か国に鹿児島県の魅力的な産品を展開することを目的としています。
これまで当社は再委託を通じて支援を行ってきましたが、2025年度からは県との直接契約により、情報共有の迅速化と事業運営のきめ細かさが向上する見込みです。
地域企業の動きとニーズの変化
参加企業は増加傾向にあり、2025年度には16社、96商品が出品予定です。商品の種類も豊富で、食品や化粧品、陶磁器、生活雑貨などが対象となり、地域企業の越境ECへの理解が深まっていることが伺えます。
特に注目されるのは、参加企業からのフィードバックです。「国ごとの需要傾向をデータで把握でき、海外展開の指標となる」との声が寄せられています。データを活用したテストマーケティングが、新たな販売機会を生む要因となっているのです。
プラットフォームの拡充と幅広いアプローチ
この新たな支援体制では、Shopeeだけでなく、Lazadaでも出品を開始しています。これにより、東南アジア市場の多様性を生かした販売体制が整い、特定のプラットフォームに依存しない戦略が可能となりました。
両プラットフォームの年間流通総額が20兆円を超える中、地域企業の国際的な認知度向上も見込まれます。
地域の魅力を発信する新しいモデル
株式会社ウォーネクトは、過去の取り組みをさらに展開し、鹿児島県の地域産品の魅力を発信するとともに、他の自治体における支援モデルの構築も視野に入れています。
越境ECの知見を活かし、販路拡大と地域ブランドの発信にも注力し、全国の特産品を世界に届けることを目指します。これにより、日本の魅力を新たな市場に広め、地域経済の活性化を目指すのです。
株式会社ウォーネクトのサービスについて
ウォーネクトは、越境ECに特化したコンサルティングや運営代行サービスを提供し、クライアント企業の海外販路開拓をサポートしています。実店舗と比較してリスクが低く、コストを抑えられる越境ECのメリットを生かし、戦略的な進出を実現しています。
同社は日本の商品を世界中の消費者に届けることを目指し、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、台湾、アメリカを含む多彩な市場で活動中です。
結論
日本の地域産品が持つポテンシャルを引き出すこの取り組みは、今後も核となる活動として期待されます。ウォーネクトは、地域企業の国際展開を加速させ、グローバル市場へのアクセスを提供し続けるでしょう。