2023年7月1日、京都伝統産業ミュージアムにおいて、第2回京都クラフトアンドデザインコンペティション「TRADITION for TOMORROW」の応募要項が発表されました。このコンペティションは、京都が誇る伝統工芸の技術と情報を基にした新たな価値の創造を目指しています。そのテーマは「守・破・創(しゅ・は・そう)」で、長年の技術を尊重しつつも、新しい視点を加え、未来への提案をする作品を募集します。
テーマの詳細
「守」は、長い年月を経て受け継がれた技術や価値観を大事にすること。
「破」は、既存の枠を見直し、新たなアプローチを持ち込むこと。
「創」は、未来の工芸に新しい価値や表現を生み出すということ。
これらの理念に基づいた挑戦を行う作品を求めています。現代社会の変化に適応しつつ、伝統工芸に新たな息吹をもたらすことが期待されているのです。
審査員について
審査は国内外で活躍する多様なジャンルから集まった5名の専門家が担います。具体的には、華道家の池坊専宗氏、デザイナーの石井聖己氏、企業のリーダーである小山ティナ氏、ビームスジャパンの鈴木修司氏、デザイナーの山下順三氏と、豊かな経験を持つ方々が集まります。
応募と審査の流れ
応募期間は2025年8月18日から11月16日までで、一次審査は2025年12月中に結果が通知されます。作品の提出は2026年1月29日から31日まで行われ、展示は2026年2月7日から3月22日まで行われ、多くの人々に作品が紹介されます。その後、授賞式は同年3月22日に開催されます。
コンペティションの目的
このコンペティションは、京都の伝統工芸が持つ可能性を再発見し、現代生活においても息づく製品の創出を目指しています。職人や作家部門、学生部門の2部門が設けられており、これにより多様な視点からの作品を集め、伝統の価値が調和する現代のライフスタイルを表現することを期待しています。応募資格は、京都にゆかりのある伝統工芸職人や作家、全国の芸術系大学生または専門学校生に開かれています。
募集要項
- - 応募料: 職人・作家部門 5,000円(税別)、学生部門 2,500円(税別)
- - 賞金: グランプリ100万円、学生部門賞30万円、オーディエンス賞10万円など各賞を準備しています。
主催の背景
主催者である京都伝統産業ミュージアムは、伝統産業を支え、新たな工芸品の可能性を追求するための場として位置づけられており、多くの人々に工芸の魅力を伝える役割を担っています。共催には公益財団法人京都伝統産業交流センターが名を連ね、後援には京都新聞やKBS京都、さらには京都府や京都市も協力しています。
このように、第2回京都クラフトアンドデザインコンペティションは、過去の伝統に基づき、未来の工芸を切り開くための大きなフレームワークを提供します。ぜひ、興味のある方は公式ページ(https://kmtc.jp/tft/)で詳細を確認し、挑戦してみてはいかがでしょうか。