中高生向けプログラム「GLOBAL TECH」の魅力
2025年8月2日、マサチューセッツ工科大学(MIT)で開催された「GLOBAL TECH 2025年度世界大会」が、未来の科学技術を担う若者たちに新たな経験を提供しました。このプログラムは、中高生が主体となって小型自動運転車の開発やプログラミングを学ぶことを目的としており、国際的な連携を強調しています。
世界大会の概要
「GLOBAL TECH」は、株式会社一矢(ICHINOYA)が主催し、株式会社商船三井などの協力を得て運営されています。本年度は、日本全国から9校の37名の生徒が参加し、自動運転技術を学びました。6月には開成高校で日本大会が開催され、参加チームが自作の小型自動運転車を使って熱戦を繰り広げました。この大会での優勝チームは、米国へ派遣され、ICU選抜チームや他国のチームと競う機会を得ました。
日本大会のハイライト
日本大会では、各チームが技術を競い合うタイムアタックレースが行われました。生徒たちは自ら設計したマシンの性能を最大限に引き出すため、プログラミングとエンジニアリングの知識を駆使しました。レースを通じて、彼らは問題解決能力やチームワークを鍛えました。
世界大会での成果
優勝チームは8月にボストンで開催された世界大会に出場し、国際的な舞台で技術的な戦いを繰り広げました。その結果、インターナショナル部門で3位に輝く成績を収めました。この経験は参加した生徒たちにとって、大きな自信と未来への希望をもたらしました。
GLOBAL TECHとは何か?
「GLOBAL TECH」は、MIT Beaver Worksと協力し、中高生が小型自動運転車の開発を通じて科学技術への理解を深めるプログラムです。参加者は最新の技術に触れるだけでなく、将来のキャリアに対する視野も広がります。このような教育的取り組みは、海外大学進学やプログラミングの技術を学ぶ貴重な機会となります。
参加校と企業
プログラムには、首都圏のさまざまな学校が協力しています。開成高校、海城中学高等学校、浦和高校、渋谷教育学園など、20校以上の学校が参加しており、それぞれが独自のチームを組織して、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちが集いました。また、商船三井やDigitalloveなどの企業が協力し、技術的な支援を提供しています。
教員向け説明会の重要性
GLOBAL TECHは、学校内での積極的な情報提供も行っています。教員向けの説明会が無料で開催され、生徒たちがこのプログラムに参加する意義を理解する手助けをしています。ここでは、強引な勧誘はなく、教員自身がプログラムの適合性を判断できる環境が整えられています。
まとめ
「GLOBAL TECH」は、次世代の科学者やエンジニアを育成するための重要な取り組みです。国際大会での経験は、生徒たちにとってかけがえのない資産となり、未来の可能性を広げる一助となります。これからのプログラムの成長と発展が期待されます。