越前国府の魅力
2025-07-02 12:14:18

岸谷五朗さんが伝える越前国府の魅力と文化発掘プロジェクトの意義

岸谷五朗さんが伝える越前国府の魅力



2023年6月15日、福井県越前市において、俳優・岸谷五朗さんを招いた特別イベントが開催されました。大河ドラマ「光る君へ」で藤原為時を演じている岸谷さんは、越前国府大使として越前国府の発掘体験に参加し、地域の文化を再発見する大切な機会を提供しました。このイベントは、越前の地に根付く豊かな文化を再認識し、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟に向けた一歩を踏み出すものでした。

越前国府とは



越前国府は平安時代における越前地域の政治及び文化の中心地でした。この国府は単なる行政の場ではなく、人々、情報、文化が交わる場所。この独特の環境が、地域文化の発展に寄与したとされます。越前は海に面しているため、大陸からの影響を受け、都とは異なる独自の価値観や美意識が生まれ、今でも越前和紙や越前打刃物などの伝統的な手仕事が受け継がれています。紫式部もこの地での生活を通じ、彼女の作品に影響を受けたと言われています。

しかし、長年にわたり越前国府の正確な位置は不明でした。そのため、令和5年に始まった「越前国府発掘プロジェクト」では、国府の場所を特定する試みが進んでいます。このプロジェクトでは、これまでに国府関連施設とされる区画溝や陶器が出土しており、市民参加型の発掘作業が行われています。

岸谷五朗さんの発掘体験



岸谷さんはイベント当日、発掘の装備を身に着けて市民とともに作業に臨みました。特に印象に残ったのは、平安時代の須恵器とみられる破片を発見した瞬間。「藤原為時さんが掘らせてくれました。1000年前のものを見つけたという感覚でした。発掘をしたいという夢が叶い、とてもいい経験でした」と岸谷さんは語り、地域の文化と人々とのつながりを強調しました。

トークセッションと地域へのメッセージ



発掘体験の後、岸谷さんは学芸員とトークセッションを行いました。話の中で「当時の越前には大陸から人が来て、都の文化も入ってきた」と振り返り、「越前の人たちの穏やかな空気の中で、為時も最良の仕事をしていたと感じます」と越前での体験を述べました。

このトークセッションの後、越前市のユネスコ創造都市ネットワーク加盟に向けた取り組みとして、参加者がグリーティングカードを作成する作業も行われました。岸谷さん自身も越前和紙にメッセージを記し、未来への希望を込めました。

未来への展望



「越前には素晴らしい過去と文化がありますが、未来を信じることも大切」と岸谷さんは述べ、ユネスコ加盟によって越前が新しい風を受け入れつつも、地域の魅力を保つことの重要性を強調しました。

このイベントを通じて、岸谷五朗さんが越前の文化や歴史に対する理解を深め、地域の人々とのつながりを感じることで、越前市が未来に向けてさらに成長していくことが期待されます。


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