バリューコマースがStyleDoublerと提携し東南アジア進出を果たす
バリューコマース株式会社がフィンランドのStyleDoubler Ltd.と業務提携を締結し、急成長している東南アジアのインフルエンサーマーケティング市場に参入することを発表しました。これは日本のアフィリエイトサービスプロバイダーとしての実績を活かし、新たな市場におけるビジネスチャンスを追求するための重要なステップです。
東南アジアインフルエンサーマーケティングの成長
東南アジア地域では、経済成長が著しく年間成長率は4.2%と高い水準を維持しています。そして、インターネットを通じたオンライン消費も増加傾向にあり、2023年の流通取引総額は2180億ドルから2025年には2950億ドルに達する見込みです。これに伴い、SNSを用いた消費行動やインフルエンサーの影響力は大きく、広告主はインフルエンサーを起用したマーケティング戦略を推進しています。
このような背景を受け、バリューコマースはStyleDoublerとの提携を決定。StyleDoublerは、インフルエンサーとの関係構築において既に7万人以上のネットワークを持ち、多国籍での展開を加速させています。
業務提携の狙い
日本での豊富なアフィリエイトの経験を活かし、バリューコマースは東南アジア市場においても成果報酬型のフルファネル
インフルエンサーマーケティングを提供するという新たなモデルの導入を目指しています。これは顧客が商品やサービスを知り、興味を持つまでのプロセスを包括的に捉えたもので、より効果的なマーケティングを実施するための戦略です。
バリューコマースは、StyleDoublerとのパートナーシップを通じ、互いの強みを活かし、シナジー効果を生む一連の取り組みを行っていく方針です。これにより、東南アジア地域におけるブランド認知や関心を高め、顧客とのつながりを強化することが期待されています。
今後の展望
今後、両社はインバウンド需要の高まりにともない、旅行関連の商品やサービスをStyleDoublerのインフルエンサーが紹介する取り組みを進めていく予定です。これにより、クロスボーダーの需要にも応える施策を実施し、さらなる成長を図ることを目指しています。
両社のコメント
StyleDoublerのEetu Raudas氏は、「我々はバリューコマースとの提携を通じて、東南アジアのインフルエンサーマーケティングの変革を推進していく」と述べています。また、バリューコマースの香川仁社長も「この提携により、新たな市場開拓が可能になると考えており、持てるノウハウを融合しながら、顧客に新しい価値を提供していく」と語りました。
今後の動向が注目されるこの提携が、東南アジア市場にどれだけのインパクトを与えるのか期待されます。
フルファネル:顧客の認知から興味、購入に至るまでのプロセスを一貫して捉える考え方