ソーシャルビジネス支援
2023-10-26 10:00:03

北海道初のソーシャルビジネス支援事業、休眠預金を活用へ

新たなソーシャルビジネス支援の幕開け



北海道では、初めて休眠預金を資金源としたソーシャルビジネス形成支援事業が始まります。一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)による2023年度通常枠の資金分配団体として、北海道エンブリッジ、北海道新聞社、北海道NPOバンクの3社がコンソーシアムを組成し申請した「北海道の広域におけるソーシャルビジネス・インキュベーション構築事業」が採択されました。

このプロジェクトでは、総額1億7,821万円が助成予定であり、地域に根付いた中小企業による新たな事業の支援と、地方産業の人手不足解消に向けた「地域課題解決型インターンシップ」を実施し、若者と地方のニーズを結びつける仕組みを整えます。

休眠預金とは何か



休眠預金とは、2009年以降に取引のない預金を指し、それを社会課題解決や公益活動促進に活用するための制度が存在します。JANPIAは、資金分配団体を公募し、採択された団体は実行団体を支援する役割を担います。これまでの活動を通じて培ったノウハウを生かし、地域でのソーシャルビジネスの発掘と育成が期待されています。

地域資源を生かした事業展開



北海道は自然資源が豊富で魅力的な中小企業が多い一方で、人口減少や人材不足といった課題も抱えています。特に2021年からは札幌市の人口も減少に転じ、都市部へと人材が流出する現象が見られます。その中で、ソーシャルビジネスを通じて地域の活性化を図り、首都圏の若者が地方での発展に貢献する循環を創出することが、本事業のビジョンの一つです。

期待されるインターンシップでの若者との連携



本事業では、地方発のソーシャルビジネスを支えるインキュベーション機能の構築に加えて、内部に多様な人材を集めることで、地域の課題解決に貢献します。若者を地域に送り出すためのインターンシッププログラムも展開し、地域と大学が協力して事業の実行を促進することを目指しています。

実行団体の公募について



具体的なお願いとして、本事業では実行団体の公募を今年の12月頃に行い、北海道の6エリアで求める団体を探し、助成を行う予定です。実行団体については既に多くの関心が寄せられており、地域資源の活用や若者とのマッチングに携わる団体の登場が期待されています。詳細はプロジェクト専用のWEBサイトでお知らせされる予定です。

北海道の未来に向けて



北海道エンブリッジは2008年に活動を開始し、これまでに地域の中小企業や若者とのマッチングに取り組んできました。そして、今後もコーディネートすることで、新たな挑戦への一歩を踏み出し続けます。新たなソーシャルビジネスの起業を支援する環境づくりに向けて、さらなる参加や協力が求められます。興味のある方々がこのプロジェクトに参加し、共に地域活性化に向けた取り組みを進めていければと願っています。

北海道においては、多くの資源や人材が豊かに存在しています。地方を支える新たなプロジェクトの成功を期待しながら、ソーシャルビジネスが地域に根づき、持続可能な未来が築かれることを願います。

会社情報

会社名
NPO法人北海道エンブリッジ
住所
北海道札幌市中央区南1条西6丁目20ー1ジョブキタビル
電話番号
011-676-5338

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